06, 04. 2010 始動
晴れの予報が出ていたが、昨日はすっきりせぬ天候だった。時折弱い陽射しもあるが長続きはしない。窓の対面の壁の為の小品を創る。独立した数点を、レイアウトで大きな流れに出来ないかと腐心した。幾通りかの組合せが出来て、どれに決定するか少し迷った。頭を冷やそうと、買物ついでに散歩に出かけた。
南東にある商店街に帰りがけに寄ろうと、中央の沢の南を廻ることにした。前日通った白樺公園から北の沢へ行く道を逆に辿る。遊歩道を抜け、二番通りを渡り、中央の沢の西へ出た。西側の遊歩道は未だ雪が残っていたので、少し西のアンダーパスから続く道を南へ下った。駅から続く道路に架かる橋の下へ辿り着く。先日見た折よりも雪は融けていたが、斜面には未だエゾエンゴサクの姿はなかった。少し奥に緑の灌木が見えた。良く見ると黄色い花を付けていた。階段の手摺を乗り越えるのは憚られたので、少し先の手摺とガードレールの隙間から斜面に出た。葉は全く異なるが、カロライナジャスミンに似た花だった。今迄雪に埋っていたのに、雪の中で蕾を形成していたものとみえる。もう少し奥に、雪の中から頭を出した、同種の灌木が見えた。
中央の沢の東の遊歩道を北へ向う。沢や公園の遊歩道は、舗装がされて居らず、土の感触が好ましいのだが、雪が融けて暫くぬかるみが出来ていた。此の所の好天でぬかるみも乾き、とても歩き易くなった。中央の階段付近で遊歩道を離れ、住宅街を北東に進んだ。道路の北側の南向きの庭のお宅が、陽当たりが良く雪解けが早い。道路と塀の間の僅かな隙間に、色々な花が咲き始めた。ヒマラヤユキノシタに蕾が付いているのを見付けた。クロッカスも咲いていた。角のお宅は、隙間が角で三角に広がり、クリスマスローズが蕾を持ち上げていた。
先日医療大で見かけたヒイラギナンテンを思い出し、立ち寄ってみた。黒ずんでいた花芽が、幾分生気が出て来た様に見える。何とか花を開いて欲しいもの。塀と庭石の僅かな隙間に、フクジュソウが並んで咲いていた。
一番通りへ出て、東町公園を一回りしてから商店街に向った。公園の周囲に出来ていた高い雪の壁が低くなり、見晴らしがよくなっていた。梢にシメと思われる鳥の姿があった。冬の間子供達がそり滑りを楽しんでいた小山は、雪が融けて草が覗いていた。
家へ戻って、内庭へ出てみた。フクジュソウが黄色い花びらを見せていた。アトリエの南の雪が少し融け始め、こちらのフクジュソウは、白っぽく茎を伸ばしていた。ウルップソウの大きな芽も出ていた。
今朝は薄雲がかかり、霧が出ている。昨日は陽光が不十分だったが、霧が晴れて陽が射すと、フクジュソウが開いてくれるかも知れない。