05, 04. 2010 快晴の日曜日


前日の目紛しい天候とは打って変わり、昨日は穏やかな春らしい日和となった。先年旅立った義妹の母親の祥月命日で、家族のみで法要を済ませた。歳が離れた義妹の兄達は高齢となって、足が覚束なくなったり、体調を崩したりと、出かけて貰うのが気の毒な状態になっている。法要の前に一仕事、済んでからもう一仕事して、散歩に出かけた。

歩道の雪も完全に融けて、道幅が倍以上になり、開放感がある。風が余り強くなかったので、北の四番通りを廻ることにした。道立盲学校を過ぎると、目の前が大きく開けていた。風と雪を遮っていたパネルが取除かれていた。通りを渡って平原を見渡す。畑の黒い土が現れいた。



四番通りを西へ向う。雪捨て場の雪は、少し嵩が減り、融けた雪が歩道を濡らしていた。歩道脇には、大分大きくなったフキノトウが見られた。牧草地の緑が心地良かった。





下り坂を幸いに、どんどん西へ進む。あちこちに土や枯れ草の原が見えて、春の到来が実感出来た。駅前から続く道を南へ向う。三番通り迄は、かなり勾配がきつい。三番通りを東へ戻ろうとして、中学校のヤドリギを思い出した。西へ500m程進む。グラウンドの角を曲り、南へ進んだ。正門前の通りを東へ曲がる。校庭の南に並んでいる樹がシラカバの芽に似た芽を下げ、黒い実を付けていた。溝に残っている雪の上に、黒い実が落ちていた。小さな松毬の様な実だった。東の沢の公園の巨木も、同じ種なのかも知れない。




ヤドリギはすっかり実がなくなり、ねっとりと黄ばんでいた。葉の付け根に花を付けているに相違ない。沢山の実は鳥に運ばれて、何処に新たな寄生主を求めたのだろうか。




隣の小学校の校庭で以前見付けたネコヤナギは、すっかり芽を吹いて中心が緑色を帯びていた。駅前から続く道を渡り、真直ぐ北の沢を目指す。西日が当たり、背中が暖かい。突き当りの沢の木立の前に、ピンクを帯びた梢が見える。光の加減かと思ったが、近付いても色は変わらない。アパート群の北端にその木はあった。充分な光で、色を捉えることが出来た。モミジの類いなのだろうか。青空に映えて美しかった。





冬の間、踏み固められていた北の沢の西の遊歩道には雪が残り、通れる状態ではなかった。アパート群を通り抜け、二番通りへ出て東へ進む。沢の池は氷が融けて、水面が出ていた。昨年よりも水が多く、水面が南の方迄達している。札幌は例年より降雪が少なく、除雪費が軽減されたと報じられていたが、当地は今年の雪は多かった。沢の東の遊歩道を北へ進む。上下からの雪に挟まれて、僅かに姿を見せていたキヅタが、すっかり姿を現していた。




遊歩道を離れて、東の白樺公園を目指す。冬に落ちていた実を拾ったコブシは、随分芽が膨らんでいたが、未だ開花には至っていなかった。



昨夜は降雪はなかったが、空はどんよりと曇っている。庭のフクジュソウが少し背丈を伸ばしているが、この曇天では開花は難しいかも知れない。