01, 04, 2010 春靴


前日の好天から一転、昨日は陽射しのない暗い一日となった。南風で、気温は前日よりも少し上がった。前日組み合わせたパーツを張り込んで礬水(どうさ)で貼り合わせて行く。小さなパーツで小品を創り、3点の構成にしてみた。展示の折に、周囲、特に窓とのバランスで、2点構成にするか、3点構成にするかを決定しようと思っている。



1時半過ぎに散歩に出かけた。道路の雪は融けたので、重い冬靴は止めて、旅行に履いて行く積りの履き慣れた青い革のスニーカーを取り出し、先日買求めたインソールを入れて履いてみた。土踏まずの部分が膨らんでいて、土踏まずを支える感じが良い。国道の南を廻り、駅まで出て歩いて戻ることにした。南へ向い国道を目指す。団地の南端に近付くと、南風に乗って、牛舎からの臭いが運ばれて来ていた。この辺りにお住まいの方々は、これから夏へかけて、不快な日が多くなるだろうと予想された。跨線橋を渡り、国道を超える。何時もは東に向うのだが、かなり強い臭いなので、早く西へ向おうと、酪農学園大学の正門を真直ぐ南へ向った。牛舎の奥の木立が、何時も通る気に入りの道。金属製の筒が風で廻っていた。立て看板に、風力ポンプと書かれてあった。風力で水を組上げているのだろうか。




直交する国道に平行な道を西へ向う。角には守衛さんの小屋があった。道路の雪が融けて、歩道はなかったが、白い線が引かれていて、車の心配もなく歩けた。本館と書かれた立て札があって、見ると白い懐かしい感じの建造物があった。国道までの広い雪原には、大きなサイロが見受けられた。




更に西へ進むと、並木にヤドリギが鈴生りになっている。もう実は見えないが、ヤドリギ全体が黄ばんで見える。少し垂れ下がった枝のヤドリギを写真に撮った。PCに落としてみると、葉の付け根に小さく黄色いものが見える。恐らく、これがヤドリギの花ではないかと思われる。前回通った折には、沢山の実を付けていたエゾノコリンゴが、僅かに実を残していた。





随分道草を喰った積りだったが、30分強で直交する道立図書館前の道に出てしまった。足元を気にせず歩けるのは有難い。道を北へ進み国道を渡った。




昨年から駅の傍で工事が始まっていたマンションが出来上がっていた。駅と国道の間の僅かな隙間に立てられた薄っぺらい建造物。1階は店舗が入る空間で、既に駅に近い2店舗が営業していた。前を車が通り、直ぐ後を列車が通る所に住む人があるのだろうか。駅前の跨線橋を渡り、団地へ戻った。駅前の道を東へ進む。沢の土手にはフキノトウが出ていた。





前日はこの道を公園まで進んだので、住宅街を気分に任せてジグザグに曲がりながら北東へ戻った。陽射しのない一日だったが、雪解けはかなり進んだ。今朝外は未だ暗いが、南西の低い位置に、赤味を帯びた大きな月が見える。夜半に雲が切れたのだろうか。陽射しがある内に、窓の対面の壁の小品に取りかかりたい。