16, 03. 2010 誕生日祝いに


予報よりは気温が僅かに上がった昨日は、雪解けが少し進んだ。午後が雪で夜半が雨との奇妙な予報が出ていたが、今朝外を見ると、強い風混じりの雨が降っている。シャクナゲとウメの根元の黒土の面積が、広がっている。昨日の朝刊のコラムに、天気予報に関して面白い記事が載っていた。ロシア緊急事態省の大臣が、予報が間違ったら責任をとれと発言し、気象庁の長官が「罰金や刑務所で予報の不正確さは防げない」と反論、丁々発止のやり取りがあったとの記事。当たらぬものの喩えにも使用される天気予報も、翌日の予報に限れば、「降水」の的中率は8割を越すとのこと。もう少し低い様な気もするが、コラムに書かれている様に、外れた記憶の方が強く残る為かも知れない。

夕刻僅かに雪が散らついたのみで、纏まった降雪はなかったが、全く陽が射さぬ暗い一日だった。とても仕事をする気分にはなれず、義妹の誕生日だったので、殆ど出来上がっているバッグの仕上げをして過ごした。使用したのは、薄く鞣してある2色の羊の皮。殆ど布と同様に扱える。義妹が気に入って使用している近所での買物用のバッグが大分貫禄が出て来ていたので、同じ位のサイズに仕立てた。

裁断した革に接着綿を貼付けると、半分仕事を終えた気分になる。革を縫い合わせ、ベルトの裏に厚手のテープを貼り合わせてステッチをかける。両面とも革を使用すると、革は伸びるので、形が崩れ易い。中袋のファスナー付きのポケットと、オープンポケットを仕上げたのが、2葉目の写真。外袋と中袋を夫々縫い合わせ、中袋は中表にして外袋に納め、ベルトを挟んでステッチをかけると出来上がる。





バッグに合わせて、紺色の和紙で包装した。縦28cm,横34cm,マチ幅6cmの小振りのトートバッグだが、買物には車を使用しているので、充分な大きさと思われる。




今日は気温が7度迄上がる予報が出ている。天気図を見ると、長く前線の尾を引いた低気圧が上空にあって、等圧線が混み合っているので、風は治まりそうにない。アトリエの外壁に付いていた雪が後退し、敷石と黒土が見えて来た。南風で、雪解けが進むことを期待しよう。