15, 03. 2010 強い北風


夜半の5cm程の降雪も止んで、時折青空の覗く天候となった昨日は、気温は低く強い風が吹いた。気温は0度を上まらぬ真冬日となった。身体には突き刺す様に厳しく感じられる風でも、この時期の風は融雪に一役かう。内庭のシャクナゲの根元に、黒土が見えて来た。シャクナゲが傘の役割をして、根元は他の部分よりも積雪が少ない為に、早く地面が現れる。丸く窪んだ断面には、未だ30cm以上の積雪がある。



午前中に一仕事を終え、午後から散歩に出かけた。強い北西の風で、雲の動きが速い。足跡が凍り付いた上に、うっすらと雪が冠り、歩くとバリバリと音を立てる。道の両側の雪の壁は、積雪が層になっていて、この冬の積雪や融雪の経緯が現れている。降雪の履歴書。少し南を廻って、大きな東町公園界隈を通って戻ることにした。




南東の住宅街で、昨年見かけたビヨウヤナギがすっかり変色した実と葉で、塀から姿を現していた。べったりと地面に押し付けられたヒマラヤユキノシタの大きな丸い葉の株には、赤い新芽が出ていた。




もう少し東へ進む積りでいたが、余り風が強いので、東町公園の南端の道を西へ戻る。通りの南奥にヤドリギの姿が見えた。道を渡って南へ進む。「かとれあ公園」という奇妙な名の小公園があった。通りから見えていたのは、北西の角にある木に寄生したヤドリギ。大きなヤドリギだったが、実は見受けられなかった。小鳥が啄んだのだろうか。雪で埋った小公園の中程の小さな木にも、大きなヤドリギが寄生していた。雪を乗り越えて近付けたら、間近に見られると思ったが、雪の山は高くて無理だった。




住宅街を西へ進み、東町公園に続く公園を北へ進む。梢が様々な色に色付いているが、緑を感じられる梢が嬉しい。




東町公園を巡り、北側の道で栗の毬が残っているのを見付けた。寒風に追い立てられる様に、早めに散歩を切り上げた。



今朝の天気予報では、福岡の桜の開花が報じられていた。気温を見ると20度もある。今日の最高気温は0度。20度の差は大きい。