14, 03. 2010 温室 - 2 -


主温室を出て、第2温室へ向った。道の右手、西側には、細い竹が植えられている。本州ではお馴染みの竹も、北海道では余り見られない。針葉樹以外の殆どの樹々は落葉してしまうので、冬の柔らかな緑は心地良い。第2温室は、蘭が主の部屋と、多肉植物が主の部屋で構成されている。大きなカトレアやパンダ、パフィオペディラム胡蝶蘭といった華やかな蘭には余り興味がないので、ほぼ素通りし、小さな蘭に目を留める。

過日写真を載せたギンギアナムの仲間のピンクの蘭が咲いていた。日本のトキソウよりも背丈が低いタイワントキソウも、躯体に似合わぬ大きな花を付けていた。




少し枯れ始めていたが、壁際のウツボカズラが圧巻だった。中を見たいと思うが、蓋があって中々見えない。見当を付けて写真を撮ったが、ピンボケだった。底に液でも溜めているのだろうか。





多肉植物の部屋では、背丈の高いウチワサボテンに、黄色い花が咲いていた。躯体に似合わぬ透明感のある優しい黄色の花だった。椰子が実を付けていた。実も面白いが、幹の文様が中々佳い。白をたっぷり含んだ緑のリュウゼツランが、大きく葉を拡げていた。戸外は強い風が吹き陰鬱な空模様だったが、人工空間とは云え、久々の緑を堪能して戻った。






一夜明けた昨日は、相変わらずの強風だったが良く晴れた。教室を終え、今日からの仕事の段取りを付け、少し北を余分に廻って買物に出かけた。雪原の雪はぐんと低くなり、隠れていた灌木が姿を現していた。西を見ると、雪の面が黒く汚れ、轍の跡が付いていた。融雪剤を撒いた跡だった。





昨夜また僅かに降雪があったが、今朝は良く晴れている。一進一退の春への歩み。あと一月の辛抱か。