05, 03. 2010 キタコブシに出会った


柔らかな青の空ながら、昨日午前中は良く晴れた。午後から曇との予報だったので、早々に仕事に取りかかる。2時少し前迄は、何とか仕事を続けられた。税務署に行く用事があって、2時半過ぎのバスで出かけた。団地の西端にあるアンダーパスで線路を潜り抜け、国道に出た所に、税務署はある。用事が終って、バス停の時間表を見ると、30分以上も待たなければならないことが分かった。車の通りの多い国道で待つのも忌々しいので、南東に見える原始林の近くを通って帰ることにした。

国道に直交するバス通りを南へ向う。病院裏の木立に、ヤドリギヒヨドリと思われる鳥が見えた。住宅街を抜け、住宅街の南端を右手に原始林を見ながら東へ向う。空はすっかり曇って、陽射しはなかったが、風が弱く寒くはなかった。




所々の立木に、植物名が記された黒い木札が付けられている。目で追いながら、立ち止まっては梢を見上げる。少し斑模様のある幹に、キタコブシと記された木札を見付けた。かなり背丈の高い樹だったが、膨らんだ新芽が見受けられた。道は開拓記念館と開拓百年記念塔が見える所に出た。開拓記念館には3台のバスが止まり、大勢の見学客が並んでいた。道を更に東へ進む。記念塔の周辺は道路の改装工事中で、指示に従って進むと、国道へ降りる道に出てしまった。遠方に札幌の市街と、北西の山並みが青く霞んで見えた。





国道へは下りずに、住宅街の南を東へ進む。原始林から続く沢に、繊細な花の跡が残っている樹があった。どの様な花を咲かせていたのだろうか。高い塀の上から、タカノハススキだろうか、枯れて脱色し佳い色になったススキが覗いていた。2つの大学の前を通り抜け、漸く最寄りの鉄道駅が見えて来た。




国道に出て跨線橋を渡る。駅の両横の鉄道林は、鴉が鈴生りだった。駅前のバス停に人が並んでいたので、バスに乗って戻った。



戸外は未だ暗いが、小雪が散らついている。窓の小屋根が白く見えるので、少し積っている様子。午後には雨の予報も出て居り、直ぐに融けるものと思われる。軽い春の靴で歩ける日が待ち遠しい。