04, 03. 2010 牡丹雪


雪の予報が出ていた昨日は、午前中は時折薄日も漏れたが、午後に入って大きな牡丹雪が舞い始めた。気温が高めで降る春の淡雪。すっかり薄暗くなり、仕事は諦めた。間もなくやって来る義妹の誕生日に、小振りのバッグを作ろうと材料を取り揃えたら、縫い代の始末に使用する両面テープが不足していた。雪が酷くならぬ内にと、買求めに出かけた。

路面に落ちた雪は、直ぐに融けていた。歩道には踏締められて融けた足跡が、くっきり残っている。ナナカマドの公園を抜けて、バス通りへ出た。何処も墨絵の様なモノクロームの世界に変じていた。






秋に時ならぬ白い花を咲かせていたツツジが姿を見せ、雪化粧していた。時期が来たら正常に花を付けるのだろうか。買物を終え、同じ道を戻らず、少し北の住宅街を通って戻った。つい先日、MIXY友のH さんのブロクで拝見したヒヨクヒバと思われる木を見付けた。福島県以南の分布と書かれておいでだったが、ツバキやナンテンと同様に、北海道でも戸外で越冬出来るものとみえる。もったりしたヒバの葉に比べ、細く垂れた葉先が優しい。ヒノキ科の植物。





道路から玄関迄、細く雪掻きの幅のみの道が付いているだけのお宅があった。生垣のイボタには雪の山が高く積り、僅かにイボタが覗いていた。夏の間は気付かぬが、雪の季節になると、玄関迄の除雪が殆どされていないお宅が何軒かあって気に懸かっている。見事なヤマボウシが3本もあるお宅も、踏み固められた細い道が付いているのみだった。高齢になられて、手が廻らなくなって来ているのだろうか。秋に見事に広がった姿を見せていたベニシタンが、漸く雪の中から姿を現していた。未だ赤い実が大分残っていた。





南の低い位置に、欠け始めた大きな月が見えている。雪は止んでいるらしい。今日は晴れの予報が出ている。天候は日替わりで、中々安定しない。