06, 02. 2010 新さっぽろへ


相変わらずの寒気が続く。北極から伸びる湿舌が、居座っている。昨日夕刊に、もう冬季オリンピックの開催が間近になったバンクーバーで、早咲きの桜が咲いた写真が載っていた。冬季オリンピックなのだから、雪や氷は必須のものだろうに、支障を来さぬ様に寒気は東へ逸れて欲しいもの。

昨日午後から、前日買いそびれた鉢物を求めに、新さっぽろへバスで出かけた。途中で少し手前の地点に日用品の大型量販店にも鉢物があることを思い出し、3つばかり手前のバス停で降りた。何時も歩いて出かける店舗と同系列の店舗だが、規模が大きい。入口前に数種の袋が山積みされていた。何れも雪路対策の品物で、融雪剤や滑り止めの入った袋だった。





鉢物の種類と数は多かったが、気に入ったものはなかった。南西の駅に近接するデパートへ向う。途中にある小公園で、莢が残っている樹を見かけた。更に南の広い通りへ出て西へ向う。道はゆったりした下り坂。歩道には、先刻見かけた小さな黒い砂利が胡麻粒の様に撒かれてあった。倉庫と思われる大きな建物の軒に、面白い形の氷柱が下がっていた。壁も屋根も、波形の凹凸のある金属で出来ていて、雪が屋根を滑り出す折に、溝が出来るものらしい。





更に道を下ると、野津幌川を渡る橋に出た。南の野幌原始林から流れて来る川で、野津幌も野幌も同じ語源と思われる。河川敷は広いが、川の幅は狭かった。川は北へ流れて、大きな川と合流し、やがて石狩湾に注ぎ込む。駅に近接する建造物には、デパートやスーパー、書店、洋品店等、雑多な店舗が入り込んでいる。3軒ある生花店を廻って、漸く白に紫色の縁取りのあるサイネリアを見付けた。お茶受けに鶯餅を買求め、ビルの最上階の店で一休みした。一面のガラス窓から南東の方角が見渡せる。下って来た坂道が中央に見え、遥か奥には原始林が黒々と続いていた。原始林は、札幌と江別に跨がり、南は北広島市に接している。西から雪雲が広がって来ていた。




バスで戻る頃には、小雪が舞い始めた。途中下車をして生花店に立寄る。ミモザは入荷していたが、アネモネはなかった。新さっぽろの生花店にもなかったので、仕方がない。アネモネが入荷したら取り替えようと、花の大きさが近い、花心が濃紫色の赤とピンク、白のガーベラを代用品として買求めて戻った。先月アネモネを見ているので、程なく入荷するものと思われる。

今日の予想最高気温は、-4度に“上がった。”大雪波浪警報が出ている。明日からは真冬日脱出らしい。