05, 02. 2010 凍てつく立春


節分より幾分気温は上がったが、昨日の立春も酷く冷え込んだ。30年以上前の建具が嵌っているアトリエの窓は、氷の華で埋められた。二重窓の外側の窓に結氷する。前日も結氷して写真を撮ったが、戸外が曇っていた為に、グレーの陰惨な感じの写真となった。昨日は早朝から良く晴れていて、充分な外光が、複雑な結氷の様子を透明感のある姿で捉えさせてくれた。

上写真は、下の写真の一部を引き伸したもの。ディテールが複雑な表情を見せている。筋状の曲線が出るのは、結構珍しい。



下写真の中央部を拡大したものが、その下の写真。昨日の結氷は、何時もより不規則で複雑な表情のものが多かった。その下は、比較的スタンダードな結氷。





複雑な細部と、大胆な構成を見せる氷の華は、瞬時の姿ながら見飽きない魅力を持つ。4枚目の写真は、一昨日に撮ったもの。モノクローム写真ではない。作品の青も同様に、陽光がないと鉛の様に重く沈む。毎日天候状態に一喜一憂するのは、青が輝く状態で、創るというよりは創らされる状態で仕事を進めたい為。ストーヴのボリュームが上がり、戸外も幾分気温が上がって、9時前には姿を消した。






早朝からの晴天で、仕事は捗った。手がけていたパーツは、殆どが最終段階に入った。あと僅かで、構成、貼り合わせの仕事に入られる。3時半過ぎに仕事を切り上げ、北東のスーパーで見ていたサイネリアをモデルに加えようと、買求めに出かけた。4時を過ぎていたが、未だ明るかった。前日同様、足元の雪が音を立てる。上空と東の空は晴れていたが、西には雪雲が広がっていた。





当てにしていたサイネリアの鉢はなかった。仕方なく三番通りの生花店も覗いたが、此処にもサイネリアはなかった。もう時期が終ったのかも知れない。何時も行く生花店アネモネミモザをお願いしてあるので、もう1つ春らしいものが欲しい。今日から雪祭りが始まり、札幌は混雑が予想されるので、午後からでも新さっぽろで適当な鉢物を探して来ようか。南の空に半月が輝いている。朝から仕事に入れそう。