29, 01. 2010 強欲なヒヨドリ


昨日は朝方の雲が切れることを期待したが、雲は益々厚みを増し、10時頃にはあろうことか、雨が落ちて来た。すっかり薄暗くなり、仕事は諦める。やがて気温が下がったのか、雨は牡丹雪に変わった。雪の中、小さな鳥が数羽飛来して、林檎に取り付いた。直ぐにヒヨドリが飛んで来て、小鳥を追い払う。食料不足なのか、小鳥達は中々諦めない。暫く空中戦を展開していたが、身体の大きなヒヨドリの執拗な撃退に、諦めて飛び去った。

猫達は直ぐに反応したが、ヒヨドリはお構いなしに林檎を啄む。アタローは直ぐに諦めてふて寝を決め込んだが、姉さん株の猫は、暫くヒヨドリを睨みつけていた。芯と皮を残してすっかりたいらげ、ヒヨドリは飛び去った。






青が沈んで重くなるので、制作は諦め、陶筥の粘土を削る作業をした。削り取った粘土が随分溜ったので、水を加えて練り直し、背丈のある水差しを作った。今迄使用していた陶土は、紐作りで難なく成形出来たが、この磁器粘土は紐作りには適さない。紐状にすると直ぐに亀裂が入り、切れてしまう。過日のカップの様に、塊から引き出す様に粘土を持ち上げ、どうしても厚くなる底に近い厚みの多過ぎる部分は、内側をK・Kさんに分けて頂いたかきべらで削いで薄くした。持ち手が少し固まったら胴に取り付ける。昨秋送って頂いたセンブリが発芽して花が咲く姿を想像し、映りの良い器にしたいと思っている。



雪は3時過ぎ迄散らついた。気に懸かっていた手紙を書こうとして、万年筆のカートリッジが切れていたことを思い出した。札幌迄買いに行く時間はないし、100円ショップでは埒があかない。元日に葉書を買いに出かけたことを思い出し、野幌迄バスで出かけることにした。車道の雪は融け、歩道の雪も緩んでいた。春先の雪解けの頃の様な状態。買物を済ませてバス停に戻ったら、20分程時間があった。車の通りが多い所で待つのも詰まらないので、公園を抜けて次のバス停まで歩いた。起伏のある公園の道を抜ける。あちこちの樹にヤドリギの姿が見られた。ガラス工芸館の前を通り、南の国道からのバスが曲がって来る二番通りへ出る。程なくやって来たバスで、暮れ始めた中を戻った。




バスを降りて歩き始めると、歩道の雪は凍り始めてシャリシャリと音を立てていた。錦山天満宮の前では夕陽が赤く空を染める光景が見られたし、東の空には大分丸くなった白い月が見られた。今日は陽射しが望めるかも知れない。