30, 01. 2010 真冬日


前日の夕焼けと綺麗に見えた月で晴れ間を期待したが、昨日は殆ど陽が射さぬ陰鬱な一日となった。時折僅かに薄日が漏れるので、前日よりは良いと仕事を進めたが、調子は今ひとつだった。和紙は余りやり直しの効かぬ支持体なので、無理は禁物と2時前に切り上げた。

前夜書いた書状の投函と、モデルの花の調達に出かけた。一昨日は5度まで上がった気温も一気に氷点下になり、歩道は人の足跡がそのまま凍り付いた上に、うっすらと雪が冠り歩き難い。交通量の多い車道は路面が見えているが、枝道は凍ってタイヤの跡が残っている。




郵便物を投函し、南の公園を廻ってから生花店に行くことにした。公園へ向う途中で、アカマツのあるお宅があった。北海道では、アカマツは珍しい。公園にも数本あるが、ひょろひょろと背丈が伸び過ぎて姿が良くない。円山公園アカマツは、子供の頃からあるが、幹も太く姿が中々良い。




車道から押し上げられた雪が背丈よりも高くなって、公園は高い樹しか見えぬ状態になっていた。歩道のある南側に廻ってみる。かなり寒いのに、一組の親子がそり滑りをしていた。子供は元気に動き廻るから良いが、お付合いのお母さんは大変そう。久々にケヤキを下から見上げて公園を出た。





授業が終ったのか、小学生達と出会う。歩道を歩かずに歩道脇に積上げられた雪の上を歩いている。次々と子供達が賑やかに続いて来るので、少し西を廻って、ヒイラギナンテンを見ることにした。夏に見付けたホップが松に絡み付いて残っていた。雪で様子が変わっているので、通り過ぎぬ様に注意しながら見て歩く。塀から艶やかな葉を出していたヒイラギナンテンは殆ど雪に埋り、僅かに1本の先端が見える状態になっていた。紅葉の進み具合や蕾の様子を見たかったが、暫くはお預け。大きな車道を商店街へ向って北に曲がろうとした角のお宅で、かまくらを見付けた。先日見かけた様な雪の山を利用したものではなく、お庭の中央に雪を積んで造られてあった。門の内側には、大きな雪だるまも屋内から見える様になのか、道路に背を向けて作られていた。生花店で花を求め、来月のモデル用に、ミモザアネモネの入荷をお願いして戻った。






真夜中満月が見られたが、明け始めた空は雲がない様に見える。明るい陽光が望まれる。