22, 01. 2010 寒気来襲
昨夜は三日月が綺麗に見えていたが、夜半に吹雪いたらしく窓には雪が貼り付き、寒気で久々に氷の華も咲いた。窓に貼り付いた雪もそのまま凍って、何時もとは表情の異なる氷の華を展開している。僅かに出来た隙間から外を覗くと、外壁には雪が貼り付き、吹雪が酷かったことが伺える。-10度を下っている気温は、暖かさに慣れた身には堪える。
昨日小雪が散らつく中を、今年初めてK・K さんの工房に伺った。電車は乗り換えなしに琴似の駅へ着いたが、相変わらず接続のバスはなく、通い慣れた道を歩く。雪に埋もれた琴似神社の前を通り、様々な商店が建ち並ぶ地域を抜け、三角山の麓を走る大通りを西に向い、最後の急坂を上って、工房に辿り着いた。幸い大雪の後で、除雪は完全になされていて、歩き易かった。工房の玄関の両脇には、右手にナツツバキ、左手にはヤマボウシが植えられてある。工房の直ぐ先には山が迫っている。
ボタンやカップ等、仕事の合間に作った品々の焼成をお願いする。2つのカップをポットと同じ青白磁の釉薬をかけたい希望を述べたら、カップの素焼を済ませて、ポットと一緒に釉薬をかけて、本焼きしようということになり、轆轤で遊ばせて頂くことにした。昨年末に出来た平鉢はすっかり乾いて、K・K さんが糸底を作って下さり、出来上がっていた。もう少し深めの器を作ろうと、粘土と格闘する。少し轆轤の回転に慣れて来て、何とか深めの径20cm程の器が出来上がった。轆轤で形のあるものが出来るのは、随分先のことになると思われたので、15年程前に買い入れてあった陶土の中の信楽粘土を持参して預かって頂いてあったが、もう少し良質の粘土にすれば良かったかと悔やまれた。平鉢も深めの器も、黒のマットの釉薬をかけて焼成することに決めた。平鉢には漬物等を、深めの器には庭の花を入れる積り。糸底を仕上げる為に、3週後に伺うことをお願いした。K・K さんは今年の個展の準備を始めておいでだった。制作中にお邪魔させて頂くので、様子を拝見するだけでも、色々なことが分かって、大変有難い。
明けて来た戸外は雪は止んで、青空も見える。寒気は厳しく、ストーヴのボリュームを上げてあるが、アトリエは中々温まらない。今日の最高気温は-4 度。真冬日に逆戻り。