23, 01. 2010 温室で


強い寒気だったが、吹雪が上がった昨日午前中は良く晴れた。手を付けていた2点は、何とか目処がついて、来週から此れ等を核に据えて、作品を組み立てられる所まで辿り着いた。昨年出来上がっている重い感じの作品に拮抗する明度の高い調子の作品を組上げたい。

すっかり雲が広がってしまった午後、前日工房の帰りに途中下車して買物を済まそうかと思っていたが、時間が少し遅くなったので取り止めた買物の為に、札幌へ出かけた。所用を済ませ、少し時間に余裕があったので、駅から10分程の植物園の温室を覗いて戻ることにした。ウメ、ロウバイスイセン、ツバキ等の冬の花MIXY 友のブログに登場して、春への想いを掻き立てる。大きな作品に取りかかる前に、植物の生気に触れたいという思いがあった。

冬の植物園は、本園は閉鎖となって、温室のみが開放されている。春迄にとの工事なのか、大きなヒグマの剥製がある木造の建造物にはシートが張巡らされて、改装中だった。心なしか、樹々の梢が色付いて来ている様に思われた。温室の北側の小部屋から覗き始める。少し時期が早かったが、クリスマス・ローズが花を開いていた。未だ芽が出たばかりの鉢が多かったが、花を付けている鉢もある。背丈の高い種が花を付けていたが、庭にある種よりも、葉が細く切れ込みが深い。俯いた花を覗くと、花びらには濃紫色の斑が入っていた。庭のこの種は、先年府中在住の友人が種を送って下さったもので、白に近いエメラルドグリーンの花を付ける。一足早い春を堪能した。





少し時期を過ぎたセイヨウヒイラギの赤い実があった。もう直ぐ節分。八重咲きなのが惜しまれたが、白いツバキも咲いていた。サザンクロスという小さなピンクの花を撮ろうとしたら、バッテリーが切れてしまった。本館の大きな温室は、前回とは様子が異なっていた。ゲットウという艶やかな大きな花穂の花が開き、ゴクラクチョウカは、もう盛りを過ぎた姿だった。前回青い実だったバナナは、大分黄色く色付いていた。別館で蘭の花を楽しんで戻った。



帰りがけ生花店で、ゴクラクチョウカは時期がもう終盤なので、残っている花を皆買求めて戻った。このゴクラクチョウカは、面白い特性がある。咲いていた花が枯れしぼむと、その花を取除き、鎌首の様な部分から新たな花を引き出すことが出来る。





帰りがけに見た小さな池は凍っていなかった。この寒さで水面が凍らないのだから、湧き水の池なのかも知れない。