12, 01. 2010 ペテルギウス


おまけの晴れ間も昨日午前中迄で、午後からは薄雲が広がった。それでも雲の切れ間から覗く陽光で降り積もった雪が明るく反射して、制作は進められた。天候は下り坂の様子なので、僅かな陽射しを惜しんで作品と陶筥の仕事を交互に進め、一区切りついたら4時少し前だった。日が少し長くなって来ている。

10日の朝刊に、オリオン座のペテルギウスに超新星爆発の予兆が見られると、一面にオレンジ色の写真入りの記事が載った。赤色超巨星と呼ばれる直径が太陽の1,000倍もある星なのだそうだが、地球からの距離が600万光年あって、地球から見ると東京から大阪に置いてあるソフトボール位にしか見えないという。大きな望遠鏡でも点の様にしか見えなかった星が、複数の望遠鏡を組み合わせて解像度を上げることで、表面や周囲のガスの流れ迄撮影出来る様になったとのこと。オレンジ色に輝く星の表面は出来た凹凸の為に、白く斑になっている。

質量の大きな星程短命なのだそうで、すでに寿命を迎えたペテルギウスは、大量のガスを放出している為に、表面が梅干の様に凸凹が出来ているらしい。若し爆発すると、明るさは満月程の明るさになって昼でも見える様になり、その後はブラックホールになるという。巨大な星のブラックホールは大きいのだろうか等と、数百万年単位の宇宙の動きを夢想していると、地上の様々な問題も、一瞬些末なことの様に思われる。



成形してから随分時間が経過した陶筥が大詰めとなった。身と蓋の内部を削り、底も浅く削って、身の縁に滑りを止める立ち上がりを付けた。乾いたら少し削って成形すれば出来上がる。





保管用の発泡スチロールの箱が空いたので、5kgの磁器粘土で一回り大きな陶筥を成形した。5kgの粘土はそのままでは非力で練られないので二つに分けて練り、最後に何とか一つに纏めた。少し落ち着かせて、蓋と身に切り分けようと思っている。





夕刻僅かに夕映えが見られたが、今朝は雲が切れて晴れている。陽射しの明るい内に,仕事を進めてしまいたい。