11, 01. 2010 雪降りの筈が・・・


夜半に雪が降り、日中は晴れるという天候が続いている。この時期明るい陽光の下で制作出来るのは予想外で有難いが、翌日の予報すら外れるのを不思議に思う。気象衛星が刻々と変化する雲の様を天空から捉え、データの集積も膨大なものがあるだろうに、読み解く能力が低下しているのか、温暖化で気流が異なった動きをしているのかは分からぬが、予報の精度はかなり低いと思う。

中盤に入り全て青い色調ながら画面に置く色数が増えて来始めたので、明るい陽光は有難い。2点を交互に、それでも乾きを待たねばならぬ合間には、陶筥を削って仕事を進めた。陶筥は大分深く抉られ、立ち上がりの壁が未だ厚い内に、底も少し削って、深さは決まった。立ち上がりの壁を整え、壁の上端に蓋がずれぬ様に、細く薄い粘土の立ち上がりを付ければ出来上がる。この陶筥は3kgの陶土を成形したものだが、磁器粘土の性質も少し掴めて来たので、もう一回り大きな5kgの粘土を成形する陶筥を手がけたいと考えている。

2時を過ぎて、駅前にある大きなスーパーに日用品を買いに出かけた。南東にあるスーパーと同系列の店舗だが、こちらは大きい。先週末生花店の帰りに立寄って探したが品物はなく、丁度商品を並べてらした店員に尋ねたら、駅前のスーパーに置いてあると教えて頂いた。作品の乾き具合で、戻ってからもう一仕事しようと、行きはバスで、帰りを歩いて帰ることにした。店員の言通り、品物は見付かった。小さく軽いものなのでバッグに入れて店を出た。一番通りから中央の沢の東の遊歩道を帰る積りだったが、天候が良いので別の道を戻ることにした。駅前通りを真直ぐ北へ進み、バス通りを超えて三番通りを東へ戻ろうと考えた。駅前通りには、銀行や区役所、公民館が建ち並んでいる。交番前のバス通りを渡って、更に北へ進んだ。アパート群を通り越した木立の中に、小さな神社がある。当地へ越した頃からある神社で、秋には祭りの折に子供神輿も練り歩くが、神主の常駐していない言わば支店の神社。




神社の少し北に、枯れた葉を付けている樹が2本あった。薄く小さな葉が落ちずに残っている。佳い枯れ色の葉だった。




四番通りに出て、東へ進む。道はなだらかな上り坂。西の札幌へ続く道路は、更に低く下っている。右手はヒバの生垣が延々と続いていた。生垣が切れた所が、北の沢の西側だった。何時も東側から眺めていた沢を西側から見る。振り返ると西には雪雲が広がっていた。





北の沢の東の遊歩道を南へ進む。途中で遊歩道を離れて、住宅街を気分に任せて曲がりながら南東へ進んだ。果樹なのだろうか、鴉避けの光るCDとビニール製の鴉がぶら下げてあるお宅があった。賢い鴉は、これをどう見るかと、可笑しかった。塀の角がカーヴを描いている煉瓦塀から、赤い枝が覗いていた。葉が落ちていて何の木なのかは分からない。季節が変わったら、また通ってみようと思った。





西から大きく広がった雪雲を見たが雪は降らず、夕刻には綺麗な夕焼けが見られた。今朝も良く晴れている。今日も順調に仕事を進められそう。