03, 01. 2010 牡丹雪


大雪、雷、波浪と、警報のオンパレードの様に並んでいた昨日は、9時を過ぎて牡丹雪が舞い始めた。風も強く、雪が横に流れる。雪の量はそれ程多くはなかったが、道内各地の空港では欠航便が出て、高速道路もあちこちで不通になった。気温が高めで降る雪は重く、被害が出易い。雪を冠ったシャクナゲの葉が開いているので、氷点下にはなっていない。




外へ出られぬアタローはリボン遊びにも飽きて、寝正月を決め込んだ。床暖房が効いているので、床に寝れば良いものを、椅子に入り込む。毛が抜けるので、アタロー専用にバスタオルをかけた椅子があるのだが、奇妙に他の椅子を狙う。すっかり大きくなって、椅子からはみ出しそうなので、丸くなって寝ている。背中の傷が治らぬ間は椅子で寝なかったので、傷は完全に癒えたものと思われる。





昼寝の習慣もなく手持ち無沙汰で、新年恒例の箱根駅伝の映像を流しながら、クリスマスに戴いた佐渡の写真集を、ゆっくり眺めた。豊かな佐渡の自然を余すところなく伝える写真集は、何度眺めても見飽きない。佐渡は大荒れで、フェリーが欠航になったと、K さんからメッセージが入った。午後から陶筥の身の粘土を掘り出す作業に取りかかったが、未だ乾きが不十分で取り止めた。昨年末に轆轤で平鉢を成形したが、同じ形と大きさで成形が出来る様になる迄には、かなりの時間が必要と思われる。ポットと揃いのカップは、随分先の事になりそうなので、手捻りで二つのカップを作った。今迄の様に紐造りにはせずに、粘土の塊を引き延ばす様に作ってみた。底の部分の粘土が厚いので、裏を掘り出す必要があるのだが、伏せて作業をすることになるので、もう少し乾燥を待たなければならない。





雪は夕刻には止んだ。9時前にブラインドの隙間から光が漏れているのに気付いた。アトリエの屋上に出るドアを開くと、十六夜の月が昇っていた。