28, 12. 2009 新雪


前日の雪は止んで、昨朝は10cm余の新雪が降り積もった。それ程多い積雪量ではなかったが、新千歳空港では71便が欠航して、5,000人の人々が深夜の空港で足止めされたと報じられていた。つい数週間前、降雪に備えて、隊列を組んだ除雪のブルトーザーが“除雪訓練”する映像が流されていたが、訓練は役立たなかったらしい。年末年始で人々の移動が最も多くなる時期なのに、この程度の雪で数多くの欠航便が出るのでは心もとない。今日は終日雪の予報、年末年始は典型的な西高東低の気圧配置で、大荒れとの予報が出ている。大きな混乱が起きぬことを祈るのみ。

先日陶筥の蓋の粘土を掘り出したが、大分乾燥が進んでいる。未だ柔らかい身の切断面に蓋を軽く押し付けて、合い印を付けた。もう蓋は、一回りサイズが小さくなっている。身の粘土の掘り出しの方が大変なので、幅広い鑿を買求めようと、日用品の大型量販店まで出かけた。雪の後は、幹線道路を歩くに限る。凍結した路面に降った新雪の量が増えて、前日よりも歩き易かった。過日見付けたサンキライ(サルトリイバラ)の赤い実は、雪を冠って未だ残っていた。雪掻きをされる人々の姿が目立つ。アスパラガスの畑は、冬期間雪捨て場となるらしく、近所の方々がダンプと呼ばれる器具に雪を乗せて、畑に積上げておいでだった。非力な人間には、この器具はとても使いこなせない。ヒーティングを施すお宅が増えて来たのは、老齢化の所為だろうか。我家は、温暖化問題が浮上して使用を止めているが、その内再作動させなければならぬ日がやって来るのかも知れない。一昨日よりは気温が上がっているのか、シャクナゲの葉は少し開いていた。





数週間前迄、歩道近く迄堆く積まれていた煉瓦の山は、除雪の関係かすっかり姿を消していた。高速道路の西側の道路沿いには、煉瓦が残されていた。雪景色に煉瓦は映りが佳い。子供の頃、ハルピンでの住居が煉瓦建てだったので、郷愁があるのかも知れない。





期待程の幅広い鑿はなく、他に適当な工具はないかと探してみた。工具や部品の売り場は、とても面白い。特に金属金具は、何かに利用出来ないかと考えるのが面白い。あれこれ見ている内に、革をすく工具があった。昨年厚手の革を縫う時に、縫い代を薄くしようと、刃物を買求めたことを思い出した。その刃物の3倍位の幅の刃物を買求めて来た。3種の刃物を使い分けようと考えている。



高速道路の西側の道を、積まれた煉瓦や土管、人影のない公園を見ながら、バス通りへ戻った。東の沢のバス通りから北は、樹々に新雪が積り、墨絵の様に綺麗だった。大きなヤドリギの姿を見付けたが、あのヤドリギの実も黄色いのだろうか。