06, 12. 2009 様々な実


朝方の晴れ間は長続きはせず、陰鬱な寒い一日となった。今日は、雹や雷雨の注意報が出て、大荒れの天候となるらしい。先日札幌へ出た折に、デパートの食料品売り場で、柘榴を見付けて買求めた。一昨日夕刻、時節柄クリスマス ブッシュでもと思い買いに出かけたが、何時も行く生花店には出ていなかった。仕方なく、淡い色のポインセチアの鉢と、アオモジ、斑入りのドラセナ ゴットセフィアーナに、緑のブラシの様な花?を合わせてグリーン系統で纏め、柘榴をアクセントにするモデルを作った。

母は釜石の出身だったが、秋になると食用ではなく装飾用に、当地にはない実ものを買求めて楽しんでいた。柘榴、アケビの実は、殆ど毎年登場した。現在売られている様な大きな柘榴ではなく、小振りで花落ちの部分が大きい、形の良い柘榴だった。やがて、売られる柘榴がカリフォルニア産の大きな柘榴に取って代わられると、柘榴を買求めるのを止めてしまった。少々形は悪かったが、柘榴を見付けると買求めて、自室で楽しむ習慣がついていた。15年程前に、府中在住の友人が、お庭に生った柘榴の枝を、送って下さったことがあった。玄関に花の代わりに飾ったら、母が嬉しそうに眺めていたのを思い出す。柘榴の実はかなり高い確率で、中の種が乾いてそのまま形が残る。乾いた実は、和製の柘榴の形に似ている。30年以上前に、重い粗悪な紙粘土でビスク ドールを作った折、割って中の粘土を掘り出し、再度貼り合わせるのは粘土の性質上無理と判断し、中空の物体に紙粘土を貼付けて作ったが、頭部の中心にはカラカラに乾いた柘榴の実を使用した。





確率はかなり低くなるが、秋に売られる小さな南瓜も、中の種子が乾いて腐らずに形が残ることがある。ストーヴの上には、もう10年以上前の蓮の実やオリーブの実を乗せてあるが、今年秋に拾ったエゾマツの松毬も仲間入りした。オオウバユリや綿の実も何年でも形が変わらずに残る。





枯れた姿を愛おしんで処分しないので、ゴミに埋もれる暮しが続いている。当分悪癖は、治りそうにない。