05, 12. 2009 カリンとのバトル


期待通りに昨日は朝から良く晴れたが、気温は一段と下がった。今朝も西の空に月が見えているので、晴れている様だが、気温は滅法低い。戸外は氷点下になっているものと思われる。何時もの様に、私が起きるのを待ち構えていたアタローが、戸を開けても外へは出て行かなかった。

一昨日、先月のモデルに使用したカリンに目が止まり、何時もは数が少ないのでそのまま朽ちさせていたが、ジャムを作ろうかと思い立った。夕暮れ前に買物に出かけたついでに、少し買い足して来た。夕食後、カリンを良く洗い、刻みに取りかかった。予想外に水分の少ない果実だった。中心にはミカンの小袋の様に分かれた中に、小豆色の種子がびっしり詰まっている。種子に刃物が当たると、刃物は黒くなり、そのまま実を刻むと実が黒くなるので、刃物を頻繁に洗いながらの作業となった。良く切れる刃物なのに、サクサクとは切れず、ギシギシと押し切りする感じとなる。果汁が少なそうなので、漬物の様に、層が出来る度に砂糖をかけておいた。果実は鍋一杯になり、上にたっぷり砂糖をかけて一晩置いた。





昨日朝食後、鍋の蓋を開けると、砂糖は溶けて鍋の中程迄果汁が上がっていた。火にかけて煮詰める作業を始めた。間もなく果実の嵩は半分程になり果汁も増えたが、一向に煮崩れない。火を止めて蓋をして蒸らすことを2度程試みたが変化がない。折角の晴天なのに、何時迄もカリンに付合っている訳にはいかず、ミキサーにかけて擦り潰した。中々手強く、簡単には擦り潰れなかった。梅の実のジャムを作ろうと用意した瓶があったので、煮沸する。小一時間で出来上がると予想していたが、1時間半もかかってしまった。






私の作業を見ていた義妹が、昼食用にバケットを買求めて来た。近所のパン屋のバケットではなく、石釜をウリにしている離れた店のバケットだった。香ばしいバケットに幾分えぐ味のあるジャムの味が良く合っていた。暫くは楽しめそう。



空の青は少し弱かったが、終日良く晴れて制作は快調に進んだ。取りかかっていた2点に目処がついて、一山超えた感じがする。今日のモデルを買求めに夕刻外へ出たが、革手袋を嵌めていても指先が冷たく感じられる程、気温が下がっていた。西の空に雲が見え、夕焼けが綺麗だった。