29, 11. 2009 筑波山からの種子 


一昨日夜半の雨は7時前から雪に変わり、昨日は時折陽が射すものの雪の散らつく暗い一日だった。上写真は、3時を過ぎたばかりの西の空。下方に僅かに見えている黒は、隣家の平屋のフラットな屋根。太陽の位置が低くなり、日暮が早くなって来ている。

鬱陶しい薄暗さの中、僥倖の様に嬉しい書状が届いた。土浦在住のMIXY友のS さんからの書状だった。封を切ると、お便りと種子が入っていた。コウヤボウキ、センブリ、マツカゼソウの種子が入れられていた。センブリを除いた2種は、北海道には分布していない種。あちこち訪問させて頂くブログや図鑑の写真でしか、目にしたことはない。数日前、筑波山に登られた記事を出しておいでだったので、筑波山の種と思われる。群生地で採取しましたから、大丈夫ですと登山家らしい気遣いが書かれてあった。センブリは、以前は秋に生花店に切り花が出ていて、小さな5弁のきりっとした花型で好きな花なので、毎年買求めていた。10年程前から、店頭に姿を見せなくなり、園芸店で苗や種子を探していたが、見付からなかった。2年草で、栽培に手がかかるのが原因かと思われる。





写真は、上からコウヤボウキ、マツカゼソウ、センブリの種子。コウヤボウキはキク科の種で、白い小さな花を付ける。良く分枝する種で、高野山でほうきに利用したことが命名の由来の種。名称の美しいマツカゼソウは、柔らかな倒卵形の小葉の上に花序を出し、白い小さな花を多くつける、名称通りの優しい姿の種。センブリは、薬用種で、千回振っても未だ苦い薬用液が出ることが命名の由来の種なのだが、その花は小さいながら気品がある。

20年程以前に、ヤツシロリンドウの種子を蒔いた。良く発芽して増え、3箇所に植えてある。家の西側の良く陽の当たる位置のヤツシロリンドウが増え過ぎているので、場所をセンブリに譲らせようと考えている。コウヤボウキは、西側に造った植込みに、マツカゼソウは、玄関の植込みが良いかも知れない。幸い、今週は晴れ間の多い予報が出ている。今朝降り積もっている雪も程なく融けることだろうから、頂戴した種の半分程を蒔いて、残りは冷蔵庫に保管しておこうと考えている。K・K さんの工房のお庭にも似合いの種ばかりなので、今度伺う折に、お裾分けしようと思う。