30, 11. 2009 雪を冠ったヒメアオキ 


昨日早朝は良く晴れていたが、新たな和紙の水張りを終える頃には、雲が厚くなり薄暗くなってしまった。天気図には高気圧が2つ並んで東進していたので、和紙が乾く迄には数時間かかることもあり、雑事を済ませ、夕刻に予定していた買物を午前中に廻した。一昨日の雪が降り積もり、路面は融けかかって凍結して、滑り易くなっていた。北東のスーパーへ向おうとして、ふと過日見かけたヒメアオキが頭に浮かび、踵を返して南西に向った。

小学校の西側の大木のヤドリギを見上げる。僅かに実と思われる色が強くなっている様に思われた。此処のヤドリギの様子を見て大きな変化が出れば、国道沿いのヤドリギを見に出かければ良い。ナナカマドの公園を南へ向う。雪をかぶったヒメアオキは、葉に損傷もなく青々としていた。これなら雪に埋もれても冬は無事に越せそうと安堵する。先日は気付かなかったが、もう少し南にも、背丈が高いヒメアオキがあった。公園の東側に面したお宅に、大きなヒメアオキがあって、荒縄で縛られているのを見付けた。公園に群生しているヒメアオキは、此処から実が飛んだものかも知れない。




東へ進路をとって、未だ歩いたことのない住宅街を通る。塀と道路の間の僅かな隙間に、ハマナスの赤い実があった。気分に任せて、道をジグザグに曲がり、北東を目挿す。飛切り大きな針葉樹が玄関前に聳えているお宅があった。幹が格段に太い樹で、黄色の実が沢山見える。数日前に、日野在住のMIXY友のH さんのブログで、カヤの実を拝見したばかりだったので、期待して近付いたが、小さな松毬だった。家に戻ってから調べてみると、松毬の付き方、大きさから、コメツガではないかと思われる。中部以北の分布となっており、北海道には分布していないが、亜高山帯の植物とのことなので、当地でも生育可能なのかも知れない。





東のナナカマド公園を通り、北東のスーパーへ向う。秋に見付けたベニシタンが雪を冠っていた。越冬が気になっていたツバキは、化学繊維のネットを巻かれていた。温暖化で、ツバキも戸外で越冬出来るものと見える。スーパーの西のシラカバの巨木は、冬枯れて寒々と聳えていた。





1時を過ぎて、陽が射して来た。日暮迄の時間は、気分良く仕事を進められた。この時期の日照は、僅かな時間でも有難い。