16, 09. 2009 エゾトリカブトとの再会 


昨日夕刻からの雨は上がって、南東の空に下弦の細い三日月が見える。雨で外に出られなかった飼い猫のアタローは、私が起き出すのを待ちかねた様に外へ出して欲しいと要求し、未だ薄暗い戸外へ飛び出して行った。

ヤマボウシの実が気になって、買物がてら少し遠回りをして見に出かけた。白樺公園に隣接する大きな3本のヤマボウシのあるお宅を目指す。何時もより大分北から公園に入ろうと異なったルートを辿ると、公園の入口近くに、見事な白いハギが咲いているお宅があった。少し散り始めていたが、清楚な清々しい姿のハギ。道路は公園で行き止りになるので、車を回せる様に、公園に隣接する位置は道路が広くなっている。広くなった道路の向い側には、対照的に赤い花を付けたメイゲイツソウを植えてあるお宅があった。庭の陽当たりが悪くて赤味が薄いメイゲツソウとは異なり,良く陽が当たる位置で、花の赤味が強い。全く人通りのないのを良いことに、ゆっくり写真を撮らせて頂く。





公園へ入って、すっかり様子が変わっているのに気付いた。ヤケに明るい。見上げると、夏に佳い木陰を作っていた樹々は全て、無惨とも言える程に剪定されていた。



少し北へ進んで、ヤマボウシのあるお宅へ辿り着く。葉の緑は随分褪せていたが、鈴なりの赤い実。南向きの門の周辺にも、東側の公園の敷地にも、沢山の実が落ちている。こんなに多くの実をどの様にされているのかと要らぬ心配をしながら、公園に落ちている実を拾った。




買物の用を果たそうと、公園を北に進み、中央分離帯のある車道へ向かう。公園の出口にある主がいなくなられた廃屋の庭で、エゾトリカブトがひっそりと咲いているのを見付けた。この大きな車道から更に300m程北に平行に走っている道路沿いには、この時期道路の脇が青紫の帯の様に見える程、エゾトリカブトが咲いていたのを思い出した。道路の拡張整備で、現在は1本の姿もない。進路を東に変え、散歩の後半に入る。




エゾトリカブト Aconitum sachalinense ssp. yezoense キンポウゲ科
メイゲツソウ  Reynoutria japonica var. compacta f. colorans タデ科
ヤマハギ    Lespedeza bicolor マメ科
ヤマボウシ   Corunus kousa ミズキ科