15, 09. 2009 種子の収穫


この様に佳い陽気は今年この先はあるまいと思う程、昨日は良く晴れて気温も25度を上回った。今日から天候は下り坂との予報が出ているが、今朝は未だ暖かく、東の空が薔薇色に染まっている。

好天の内に種子を採取しておこうと、完熟した種子を切り取った。シラネアオイ、チシマヒナゲシ、リシリヒナゲシの種子。一昨日夕刻、買物がてらの散歩で、7月初旬に見付けた白樺公園に接するお宅の大きなヤマボウシを見に出かけたら、公園に張り出した枝から沢山の実が落ちていたので、拾い集めて来た実も加わった。

シラネアオイの実は、完熟が始まったばかり。収穫は5分の1程。本格的な収穫はこれからになる。花の後、薄い竹とんぼの様だった実は大きさと厚みを増し、多くの種を内包する。殻が色付き亀裂が入り完熟を報せる。放置しておくと、殻は反り返り、種子は風に乗って運ばれる。発芽率はかなり高く、秋に採り忘れた種が、翌年思いがけぬ所で自然発芽する。




庭で最もサイズの小さいチシマヒナゲシは、春から次々と咲いて、未だ思い出した様に花を開いている。小さなケシ坊主は、既に種を飛ばしたものもある。今年咲いてくれたチシマヒナゲシは、全て種が飛んで自然発芽したものばかり。条件の良い土の所ばかりでなく、砂利の中からも発芽して来る。チシマヒナゲシより一回り大きく、優しい黄色い花を付けるリシリヒナゲシも、少し丸みのあるケシ坊主を沢山付けた。こちらも自然発芽に任せている。種子の収穫は、花好きの友人達にお送りする為のもの。




7月初旬に登場させたヤマボウシの樹は、驚く程多くの実を付けていた。公園側に張り出した枝の下には、既に赤い実が多く落ちていた。実生から育ててみようと、数個拾い集めて来た。このルートは久々の散歩だったが、季節が変わると、思いがけぬ植物との出会いがあった。明日にでも登場させたいと思っている。



シラネアオイ  Glaucidium palmatum シラネアオイ
チシマヒナゲシ Paparer miyabeanum ケシ科
リシリヒナゲシ Papaver fauriel ケシ科
ヤマボウシ   Corunus kousa ミズキ科