26, 08. 2009 ヤマシャクヤクの変容
数日の不安定な天候の後の昨日、秋晴を迎えた。遠方の地平線に近い山並みには、様々な形の雲が見受けられたが、天空には雲はなく、真っ青な青空だった。昨夜南西の低い位置に、赤味を帯びた大きな半月が見られたが、今朝は僅かに薄雲が広がっている。気温も下がって、カーディガンを羽織っての日記作成。
ゴミの集荷に合わせて、切詰めたヒバとバイカウツギの枝を刻んで30kgのゴミ袋4つに詰め込んで出した。後は南側のカラマツの生垣とナツツバキ、スモーク・ツリーを残すのみとなった。作業をしていて、大分妖しげな色に変色して来たヤマシャクヤクの実がわずかに割け、赤と茄子紺の色が覗いているのを見付けた。5月に白い臈長けた花を付けるヤマシャクヤクは、花の後、花心の部分が肥大して、異様な姿になる。例年星形のヒトデの様な姿になるが、今年は2輪とも4本の角を出した姿になった。“緑のヒトデ”の内は未だしも、実が色付いて来ると妖しげな姿となる。今年は夏の日照が不足だった所為か色付きは少ないが、例年なら“ヒトデ”は肌色となり、何とも禍々しい。遠からず実を反り返らせて、内蔵をさらけ出す様な姿になると思われる。
やはり5月に開花した白花のエゾルリソウが2番咲きの花を付けている。5月に咲いた花は小さな実を結び、種が零れて、小さな芽を出している。この小さな芽が花を付ける迄には、3年を要する。種の形成後、新芽を吹いて咲き出した花は疎らで弱々しいが、花が少なくなる時期だけに愛おしい。朝夕の気温が下がって、白いアジサイが色付いて来た。最下部の写真は、「 富士の滝 」というアジサイ。僅かに花心に緑を帯びていた白いアジサイが、赤味を帯びて来た。更に気温が下がると、すっかり色が抜けている青いアジサイも、複雑な色に衣装替えをする。
エゾルリソウ Mertensia pterocarpa var. yezoensis ムラサキ科
ガクアジサイ Hydrangea macrophylla f. normalis ユキノシタ科
ヤマシャクヤク Paeonia japonica ボタン科