25, 08. 2009 シラネアオイの結実


一昨日同様不安定な天候だったが、午後から晴れ間が多くなって来て、今日からの好天を伺わせる天候だった。明け始めた空は晴れているが、気温がぐんと下がった。母屋の窓は、建替え時にペアグラスになったので透通っているが、アトリエの窓は以前の2重戸なので、外側の戸の硝子は、うっすらと冷気で曇っている。

庭のあちこちで葉を拡げ、大きな量塊を作っているシラネアオイが結実した実を膨らませ、成熟したものは亀裂が入り、中の種が覗いて来た。薄い羽根をもった種が、ぎっしり詰まっている。佳い花なので、花がお好きな方に分けて差し上げようと、毎年成熟した種を集めて冷蔵庫に保管しているが、採り残した種が自然発芽して、翌春には思いがけぬ場所から芽を出す。自然界では風に乗って、種が遠方迄運ばれることが、容易に想像出来る。下写真は、春のシラネアオイ。花期が終ると、葉が大きくなるのが分かる。





先日禍々しい色と形の毛虫に葉を食べられていたナツハゼも、葉裏に濃い紫色の実を付けた。夏から始まった紅葉が進み、赤い部分は紫色を帯び始めている。ナツハゼに続いて紅葉を始めていたチシマイワブキの葉は次々に枯れて、葉の量が半分程になった。疲弊した緑で鬱陶しくなった庭も、剪定が進み、切詰め作業が進むと、さっぱりとして来る。




シラネアオイ Glaucidium palmatum キンポウゲ科
ナツハゼ   Vaccinium oldhami ツツジ