29, 07. 2009 ヒヨドリバナ


降り続いた雨が上がった昨日午前中は、雲の隙間から僅かに青空も覗いた。雨で朽ちたツリガネニンジンを切詰める。もう少し先になると花穂にはならないが、二番咲きの花が茎の周りに咲いてくれる。何度引き起しても倒れてしまうカスミソウも、二番咲きに期待しして,半分程に切詰めた。買物へ行く途中で見かけたお宅では、鉄製の棒を支柱にされていたが、あの位丈夫なものをしっかり打ち込まないと、大きくなった花の量塊は支え切れない。今朝もどんよりとした曇天だが、週間予報では、明日から好天が続くことになっている。北海道も、“梅雨明け”なのだろうか。

高く伸びた茎の先に、水平の花穂を拡げていたヒヨドリバナが開き始めた。2mを越す高さなので、踏み台を出して写真を撮る。白い蕾が割れて、ピンクの繊細な花びらが姿を現していた。花期は結構長いが、すっかり開ききった姿よりも、咲き始めの姿が佳い。




僅かに薄日が射した庭には、何処に隠れていたのかと思われる程、昆虫が飛び回っている。蜜を集めるに忙しなく飛び交う蜂に混じって、トンボの姿が急に増えた。尾の茶色のシオカラトンボ。瑠璃色が美しいアオモンイトトンボも見える。今年は僅かに1匹の幼虫しか確認して居らず、葉をいっぱい残しているサンショウの近くで、アゲハの姿も見られた。6月上旬以来、姿を見ていない。繁っているサンショウは、間もなく丸坊主になるのかも知れない。





庭で最も発芽の遅い花木のコムラサキが葉を茂らせ、小さな花序を葉の脇に持ち上げて来た。疎らに花序を付けるムラサキシキブとは異なり、園芸種のコムラサキは律儀に葉の脇に花序を付けるので、花の数が途方もなく多くなる。花よりも、秋の赤紫の実が愉しみな花木。



コムラサキ  Callcarpa japonica クマツヅラ科
ヒヨドリバナ Eupatorium lindleyanum var. lindleyanum キク科