27, 07. 2009 虫退治


昨日も1日中、雨が降ったり止んだりの天候だった。日は射さないが少し気温が上がり、湿度も高く、ぬるま湯の中の様な鬱陶しさ。今朝雨は上がっているが、ねっとりとした曇天。20年も以前、所用があって6月の東京に出かけ、陽が射さぬのに高温多湿の中を歩き廻り、この様な気候は敵わないと感じたが、やや近い気象になっている。小雨なら未だしも、九州や中国地方では大雨が続いて、被害が出ている。mixiで知り合えた佐賀在住の陶芸家 T さんは、「ちょっと、危ないかも」と題されたブログに、工房の裏山の石垣の隙間から、水が弧を描いて噴出している写真を載せられていた。大事に至らぬうちに、天候が回復して欲しいもの。

昨日僅かな雨の合間に、庭へ出てみた。水滴で重くなった植物は頭を垂れ、姿が悪い。数日前の晴れ間に、花の跡に小さな実を付け始めたセッコウボクの写真を撮ったが、葉が酷く穴だらけになっていた。通常、植物の葉にはその植物を好む決まった幼虫が現れるものだが、このセッコウボクは葉が美味しいのか、毎年異なった幼虫が葉を食べる。注意して葉裏等を覗き込むと、5cm 程の緑色の幼虫が身をくねらせて葉を食べていた。少し目が慣れて来ると、同じ種類の幼虫が、葉にとり付いているのが見付かった。どろりとした感じの薄気味の悪い幼虫。蝶になるのか娥になるのかは知れぬが、こんな勢いで葉を食べられては敵わない。家へ戻って、虫取り専用の小型の火鋏を持ち出した。挟んで取ろうとするが、腹部の突起でしっかり枝に取り付いて中々離れない。漸く引き離したものの、その処置に困った。半ば迄ゴミを入れ、未だ容量があるので口を縛って置いてあるゴミ袋に入れようかと口を開いたが、またぞろ這い出されても困るので、敷石の隙間で土木工事をしている蟻達に委ねることにした。6匹の幼虫を取り、敷石に運んだ。急に降って来た獲物に、黒い蟻が取り付く。写真を撮ろうとカメラを持ち出したら、雨が落ちて来た。


間もなく雨が上がり、様子を見に行ったら、幼虫は殆ど巣に運ばれたのか姿はなく、敷石の隙間に、運ばれた幼虫が見付かった。



気温が20度を上回るようになって、植物達の動きが出て来ている。もう40年以上前から庭にあるストケシアが開き始めた。白い種もあるが、少し生育が遅れている。ユウバリシャジンの蕾が膨らんで、1輪開いた。道路に面した西の植込みは、間もなくユウバリシャジンで華やかになる。




ストケシア    Stokesia laevis キク科 別名 ルリギク
セッコウボク   Symphoricarpos albus var. laevigatus スイカズラ
ユウバリシャジン Adenophora preskiifolia キキョウ科