10, 07. 2009 千客万来


雨の後の高温は、植物に勢いを付ける。植え込んだ植物と同等に、招かれざる客の雑草も、気付かず取り残したものが不意に大きく姿を現す。気分転換に庭に出て、雑草に掴まり時間を盗られることも屢々。引き抜いた雑草(全て名のある植物ながら、庭には不要なもの)は、繁った葉陰に放置して土に還す。

大きな傘を形成しているサラサドウダンの下で、ハナヒリノキが目立たぬ花を付けた。円く肥えた蜂や細長い蜂がとまっているので、実の様に見える花が開いたことが分かる。咲き誇っているシャクナゲなら、視覚的にも美味しそうな蜜や花粉がありそうに思われるが、小さく効率の悪そうなハナヒリノキでの密の採取は、何とも不思議な感じがする。かっては家畜用の駆虫剤として用いれたというこの木は、特性の蜜を出すのかも知れない。



4箇所で花を開いているシャクナゲには、蜂ばかりでなく、蟻も群がっていた。大きな蜂が忙しげに花心に頭を差し込む傍で、蟻は逃げることもなく花粉でも集めているのか、マイペースで動き廻っている。満開となったギンロバイにも、蜂が群がっていた。昨日は飛来する虫の数が、殊の外多かった。


 
 
 


写真を撮り終えて戻ろうとして、サンショウの葉がなくなっている部分があるのに気付いた。目を凝らすと、ご常連のキアゲハの幼虫が、頭を左右に振りながら、猛然とお食事中。1匹しか見当たらなかったが、広く生え広がったサンショウの葉が彼等の餌食になって、丸坊主になる日もそう遠いことではない。


ギンロバイ  Potentilla fruticosa var. leucantha バラ科
サンショウ  Zanthoxylum piperitum ミカン科
シャクナゲ  Phododendron brachycarpum ツツジ
ハナヒリノキ Leucothoe grayana ツツジ


追記 上述のキアゲハの幼虫は、アゲハの幼虫であるとのご指摘を頂いた。下記のアドレ   スを、ご参照頂きたい。


アゲハとキアゲハ http://www.tomamin.co.jp/you/05you/050627.htm
キアゲハ     http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/ageha/kia/kia.html
アゲハの幼虫   http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1915/butterfly/ageha.html