12, 11. 2017 無彩色の世界へ


終日雨の予報が出ていた昨日は、午前中は雨も降らず、時折陽が射した。教室を終えてアトリエの床を磨く。週間予報を見ると雨と雪のマークがずらりと並んでいて、日射しが期待出来るのは今日だけだったので、作品の水張りは取り止めた。雲が低く垂れ込め始めたので、夕食の素材を買求めに出かけた。

ナナカマド公園を南へ向かう。強風で、実が大分落ちていた。畑だった場所に建てられた住宅の真ん中は平屋かと思っていたが、2階部分が延びて来ていた。良く実を付けていたマルメロも、殆ど実が落ちてしまった。塀に並べられた実の数が増えていた。冷たい風の中で、薔薇が未だ花を開いていた。








葉を落としたホウノキの枝先の冬芽が、目立って来ていた。冬芽の膨らみを見ながら、春を待つことになる。東の沢の落葉松は、葉が大半落ちてしまっていた。沢に沿って、北へ向かう。あかしや公園前の建設現場では、土台のコンクリートが流し込まれていた。





2軒のスーパーを廻り、買物を済ませる。雨は夕刻からの筈だったが、時折雨粒が顔に当たる様になっていた。中央分離帯のアズキナシに寄生したヤドリギが、姿を見せていた。アズキナシの実を啄んだ鳥の置土産。真っ赤に燃えていたニシキギの葉も落ちて、小さな実が見えていた。日増しに色が失せて行くので、僅かな有彩色に目が惹かれる。根雪までの期間が、最も暗い時期となる。




昨夜の雨で、敷石が濡れている。日記を更新し始めた折は曇空だったが、強い風で雲が開け、青空が覗いている。今日は14年前に旅立った、母の祥月命日。月日の経つのは早い。