03, 06. 2015 緑滴る
前日より幾分気温は下がったが、昨日は少し湿度が高い夏日となった。ゴミの集荷日だったので、作っておいたゴミ袋を集荷場所に運ぶ。もうクロユリが終盤になっていた。昨年6月に旅立たれた同級生のお宅に、電話を入れた。幸い妹さんが在宅で、お参りをさせて頂くことになった。大急ぎで、アレンジメントを作る。バス、電車、地下鉄から市電へと乗換え、藻岩山近くのお宅へ向かった。
市電を降りて、南16条通りを東へ向かう。厳しく剪定された街路樹のハリエンジュに白い花が咲いていた。やはり札幌の方が、植物の進行が早い。前庭には、以前差し上げたチョウジソウが花を付けていた。オオウバユリも葉を広げていた。お参りを済ませて、市電と地下鉄を乗り継ぎ、北へ向う。地下鉄の駅を出ると空は曇って、近くに見える手稲山が霞んでいた。
昨日が初日の佐々木方斎展を見る。空間全体が作品に見える展示だった。会場を辞して、南へ向かう。緑の回廊と化した銀杏並木を、西へ向かう。未だ葉は充分に大きくなっていなかったが、葉の集積は圧巻だった。突き当りの理学部前の道を、南へ向かう。殆ど枝のない大木を、蔦が覆っていた。紅葉の花の跡に、竹とんぼの様な実が出来ていた。農学部から正門に続く道に入る。道路より下がった小川の流れる草地で、子供達が遊んでいた。広く車の心配のない、絶好の遊び場所。小川が北へ曲がる角に、黄色の小花が見えた。近寄ると、小さな背丈のキンバイに似た花。家に戻って調べると、コキンバイという種だった。この一画だけに広がっていた。
昨夜は満月に近い月が明るかったが、今朝は曇空。雲間から僅かに陽が射している。今日、明日と雨の予報が出ている。3月から5月までの平均気温が、観測が始まった昭和20年来、最高となったと報じられていた。植物の生育を見ても、半月程推移が早いので実感出来る。