10, 08. 2014 早まる夕暮れ


台風が北上し、前日の不気味な夕焼けもあって、昨日は好天を期待していなかったが、朝方の雲は次第に切れて、青空が広がる一日となった。土日はダイヤが異なるので、開廊時間を気にしながら画廊へ急ぐ。久々に、鴨々川両岸の緑が輝き、川面も陽を受けて光っていた。



午前中は静かだったが、午後に入って来廊者が続いた。詩人のIさんが,ご主人と訪れて下さった。入口に見覚えのあるシルエットが見えた。逆光になるのでお顔は良く見えないが、近美の中村氏だった。随分以前に、旭川市で開催された「北海道の抽象美術」という展覧会以降の知り合い。1998年の東京の個展の折には、丁度上京中で搬入を手伝って下さった。数年前から近美に移られていたが、お目にかかる機会がなかった。丁度客足が途絶え、ゆっくり話が出来て幸いだった。3時過ぎには、甥夫婦がやって来た。人怖じをせぬ性格で、丁度居合わせた大先輩の佐々木美枝子さんと話をしている。何通りか来客が入れ替わった後で、小樽の作家Mさんが見えた。閉廊時間間際だったが、久々の再会だったので、ゆっくり話し込んだ。彼女を送り出すと、塀老司間を大分過ぎていた。かなり疲労感があり、何処へも寄らずに帰る。最寄りの駅に着いた頃には、日は落ちて薄暗くなり、鉄道林で夜を明かす鴉が戻り始めていた。夕暮れが格段に早まった。

昨夜は月光が明るかったが、今朝も青空が広がっている。昨夜からTVでは台風情報を流しているが、今の所風は治まっている。庭に出てみると、ヤマシャクヤクの実が反り返り、コシキブの花は先端近くに届いて、枝の付け根は実になっていた。早くもシュウメイギクに蕾が出来ていた。




足摺岬付近に上陸した台風は、北上を続けている。190万人近い人々に、避難勧告が出ている。今日は最終日で、搬出作業がある。搬出作業を終えるまで、雨が降らなければ良いのだが。