19, 12. 2013 蒼い影


師走には珍しく,晴天が続いている。冬至も間近で日が短くなっているので,日中の日射しは有難い。せっせと塗布しているサンプル用の紙片は,漸く3mm近くになった。春に成形した筒状の立体の厚みが薄い部分にも塗布を行う。寒気は南方まで下りて,関東地方にも雪の予報が出ていた。エジプトでも100年振りの降雪があったというから,温暖化は安定していた気象状況に異変をもたらしている。

気分よく作業を進めていたら,2時半近くになっていた。夕食の素材を買い求めに出かける。南を廻って行こうと,東町公園の脇を通る。西には雲が多く,陽が傾いて雪面に長い影が出来ていた。南の緑地帯に入る。ネムノキの莢が開いて,白く光っていた。先日見付けた幹に出来た穴は、随分深く穴が穿たれているのだが、住人がいないらしい。





住宅街を折れ曲がりながら,北東へ向う。除雪や陽当たりの条件で,同じ道でも路面の状態は様々。歩き易い部分を選んで歩く。日陰は融けかかった雪が凍っている。取り入れられなかった柿が,寒さで凍っている。干し柿はどうなったかと,見に立寄る。大分数が減っていたが,未だ吊るされていた。昼食時にデザートで食した,到来物の見事な干し柿の味を思い出した。大きく程の良い柔らかさで,表面には糖分の粉が付いていた。上等な干し柿は,ケーキ等より美味しい。






野鳥の姿が余り見られない。元気に飛回っているのは雀ばかり。ナナカマド公園へ南から入る。遊歩道は除雪されていたが,かりかりに凍っていた。スーパーへ入る前に,裏手の原野を見渡す。北西の山並みの頂には,雲がかかっていた。夏草か倒れて雪面に出来た凹凸の青い影が,延々と広がっていた。





今朝も雲なく良く晴れている。プリンターも治ったことなので,モデリングの合間に年賀状の準備を始めることにしようか。