10, 11. 2013 大荒れの前に


度々の台風に見舞われた年だったが、台風30号がフィリピンを直撃した映像が報じられていた。中心気圧が900hpを下廻っていたとのことで、勢力の強さが判る。最大瞬間風速は90mとのこと。これでは地上の大方のものが、吹き飛ばされてしまう。暖かい地方なので、開放系の住居が多いことが、被害を拡大している。台風は中国大陸へ進んで行ったが、中国では不満が鬱積した人々に依る騒動が続き、一党独裁の政権には、台風より頭の痛い状況となっている。

教室を済ませて、アトリエの床を磨く。午前中は良く晴れていたが、薄雲が広がって来ていた。夕刻から雨の予報が出ていたので、先に夕食の素材を買い求めて来ることにした。正午のニュースで、札幌の西の山並みが白く写っていたのを思い出し、団地の外れから山並みを見ようと、北へ向う。エサンツツジに似たヤマツツジが、満開だった。ポツポツと時期外れに咲くツツジは良く目にするが、これ程盛大に咲くのは見たことがない。来年また花を咲かせられるのだろうか。盲学校脇のナナカマドは葉を落とし、実も大分落ち始めていた。




西の空は曇っていたが、山並みは見えていた。手稲山の山頂付近は、白くなっていた。四番通りを東へ向う。枯れて色褪せた平原の向こうに馬を飼う農家が見えたが、馬の姿は見られなかった。先月蒔かれた麦が大分伸びて来ている。子供の頃麦踏みのことを教わったが、これから降り積る雪が、麦踏みの役目をするのだろうか。






中学校傍のシナノキは、葉がすっかり落ちていた。落葉松の梢も寂しくなって来た。路面には、広葉樹の落葉に混じって、落葉松の赤味のある針の様な葉が降り積っている。農場の間の道を南へ戻る。夏の終わりに見付けた桔梗に絡まったガガイモは、実が開いて中の綿毛を付けた種子が全て飛んでしまっていた。スーパーで、函館産というイナダを見付けて買い求めた。住宅街を南西に戻る。西の雲が広がって、空は曇って来ていた。冬期間雪に埋もれる椿がしっかり冬囲いを施され、ネットの隙間から小さな蕾が見えていた。






今朝は昨夜来の雨が降っている。風も加わった荒れ模様。夜分には雪に変わるとの予報が出ている。暗い苦手な季節が始まった。