18, 03. 2012 芽吹き


彼岸の入りの昨日は,気温は上がったものの、雲が低く垂れ込め,薄暗い一日となった。今月は土曜日が5週あって、昨日都合の悪い方に合わせて教室を休みにした。前日裏面を仕上げた作品を,表を出して水張りした。陶の仕事は,4月上旬に出来上がる本焼きの結果を見て,新たに手を付けたいと思っているので所在なく,先週教室の方が置いていって下さった、帚木蓬生著「蛍の航跡」を読んで過ごした。第二次世界大戦に従軍した軍医の目を通した末端の悲惨な状況が書かれている。分厚い本の上に,内容が重く,中々読み終えられない。

2時過ぎに夕食の素材を買い求めに出かけた。方々で,氷割りをする人々の姿を見かけた。雪の壁を崩している方々もあった。全く手を付けていないお宅は,かなり酷い状況になっている。屋根の雪がつかえて落ちぬ所,ずり落ちた氷から長い氷柱が下がっているお宅もあった。





頭が地面に付きそうな程、雪の重みで曲がっていたナツハゼが,大分頭を持ち上げていた。枝折れもない様子で,柔軟性のある花木であることが判る。雪に埋もれていたシーサーが飾られる門柱も姿を現した。足元には,ベニシタンも現れていた。




雲が僅かに切れて,日の位置が判る様になって来た。道路と塀の間の僅かな地面の雪が融けていた。良く見ると植物の芽が出ている,細い芽は,クロッカスだろうか。スイセンシャクヤクかと思われる赤い芽も出ていた。東の沢のタラノキも、頭頂の芽を膨らませていた。買物を済ませて外へ出ると,西の空が明るくなっていた。駐車場の外れから原野を見渡す。西の山並みが見えていたが,何時もよりはかなりヤマが高く見え、湿度が高いことが伺えた。






今朝も曇空。昨朝よりは雲が高く,風も治まっている。明日は雪の予報が出ていて,雪解けは一気には進まない。