01, 10. 2009 季節の交錯 


今朝も、雲一つなく晴れ渡っている。予想よりは、高気圧の動きが遅かったものとみえる。南方に台風がぞろりと勢揃いしているが、列島に懸かっている前線を刺激せぬことを祈るのみ。台風を除いて、例年の6月の様な気圧配置になっている。先日空知支庁長の視察の模様が報じられていたが、稲作農家の方々が、平年の6・7割の収穫と、話しておいでだった。酷い夏だった。

長い間楽しませてくれていたカシワバアジサイが、切詰め時を迎えた。花穂の下の方から色付いた茶色が、先端ん意迫っている。葉も深い秋の色に変じた。オオウバユリも、あと僅かで、種の収穫が出来そうになってきた。茶色に色付き始めた実に、亀裂が入り、中の種が覗き始めている。もう少し完熟を待って、収穫したい。




レンゲショウマは、最後の蕾が開いた。先に開いた花は花びらを落とし、面白い形の花心を見せている。上手く種子の収穫が出来るだろうか。




夏の長雨の後に、思いがけず咲き出したチョウノスケソウが、綿毛の穂を見せている。近種のチングルマ程、綿毛は長くはないが、小さな綿毛が可愛らしい。今年花付きが悪かったチングルマは、紅葉が進んで、深々とした色になっている。



早々と、来春の花の準備を見せている種もある。夏の終りに花序を出したアセビは、蕾を僅かに膨らませ始めた。厳しい冬を乗り切って、明春、佳い花を咲かせて欲しいもの。




アセビ      Pieris japonica ツツジ
オオウバユリ   Cardiocrinum cordatum var. glehnii ユリ科
カシワバアジサイ Hydrangea quercifolia ユキノシタ
チョウノスケソウ Dryas octopetala var. asiatica バラ科
レンゲショウマ  Anemonopsis macrophylla キンポウゲ科