昨朝浮いていた薄雲は間もなく消え,昨日も夕刻まで良く晴れ渡った。窓から入る日射しが,随分強く暖かくなって来た。午前に一度,昼食後にもう一度加筆をして、散歩に出かけた。南東を回って来ようと,街路樹のシナノキの膨らんだ冬芽を見ながら,南へ向かった。
桃の樹を思い出して,立寄った。冬芽の先端が僅かに開き,黄緑色の芽が見えていた。桃の樹を見付けてから数年,花の咲く時期に立寄っていたが、冬芽の変化を見届けることにしようと思う。最上部の写真も、桃の樹の冬芽。少し南の小公園のナナカマドの幹に,ぎっしりと白い茸が付いていた。直ぐ傍の樹にも,黒い茸が見えた。今までの経験では,茸が生えた樹は勢いを失うことが多い。気に懸かる状態だった。
鉄道林前の道に出る。窪地の雑木の梢の靄が強くなっていた。道を渡り,窪地を覗いてみる。もう流れが見えていた。東側のザゼンソウやミズバショウが出る位置にも,水面が現れていた。道の北側に戻り,小鳥が集るサクランボを見上げる。コガラやヤマガラの姿があった。
長靴を履いて出て来たので,ハルニレのある公園を歩けるかも知れないと覗いたが,入口の雪山が高くて入れなかった。仕方なく,住宅街を折れ曲がりながら北西に戻る。シデコブシの冬芽の緑色が,強くなって来ていた。白い花を付けるフジを見上げる。蔓に出た芽の先端が,僅かに開いていた。数日の暖かさで,植物が動き始めているのを感じた。家に戻ると,アトリエの前の小さな植込みの雪が融けて。小さな丸いワサビの葉が見えていた。
好天が続いていたが,今朝は曇空。それでも最高気温は6度の予報が出ているので,雪解けは早まるものと思われる。