夕刻雲が切れて僅かに陽が射したが、昨日も雨雲が垂れ込める薄暗い一日となった。気温が下がって,庭仕事をする気分になれない。読みかけていた旅行記を,読み終えた。雑誌等に載せた文章を纏めた本らしく、旅行先は脈絡がないが最後は何故か熊本で,また気が滅入った。
気温が下がり風も強いので,しっかり着込んで散歩に出掛けた。ナナカマド公園を南へ抜ける。桃が実を付けるお宅を思い出し,前を通る。花芽が僅かに膨らんでいた。当地の開花は順不同で,桃は桜の後に咲く。南へ向かい,鉄道林前の道に出た。林の前の低い土手には,エゾエンゴサクが咲き始めていた。
東へ向かい,鉄道林脇の窪地を見下ろす。伐採された樹々は片付けられることもなく,放置されていた。漸くミズバショウが,咲き揃って来ていた。ザゼンソウが多く咲く中央部にも枝が放置され,気分が悪いことこの上ない。管理者が判れば,投書したい気分になる。緑地帯や公園は市の管理で,除雪も気の剪定も行き届いているので、この窪地はJRが管理しているのかも知れない。
北東へ向かい,ハルニレを見上げる。花芽が分離し始めていたが,未だ緑色にはなっていなかった。更に北の日時計のある公園を横切る。ツクシが背丈を伸ばしていた。雪を冠っていたのか,芽を出したばかりの場所もあった。
強い北風を避けて,住宅街をジグザグに曲がりながら北西へ戻る。桜の花芽が膨らんで来ていた。北の窪地には,エゾエンゴサクの青が見えていた。
久々に,今朝は雲なく良く晴れている。気温も上がって,15度を超える予報。足踏みをしていた春が動き出す。