19, 12. 2015 雪の街


前夜からの雪は7時前には止んで雲が開け、昨日午前中は思いがけず陽が射した。床から外そうかと思っていた作品に、加筆をして仕上げとした。11時を過ぎて、次第に雲が厚くなって来た。午後に入って雲が一段と厚みを増して来た。1時過ぎの電車で、札幌へ向かった。

札幌駅から地下鉄で北へ向う。地上へ出ると雪が降っていた。近くで白い山肌が見られると愉しみにしていた手稲山が、全く見えなかった。山に近い札幌の方が、積雪が多かった。TEMPORARY SPACEで開催中の「怪物君、歌垣」吉増剛造展を観に立寄る。北側の壁に映し出される映像と直ぐ前の床に立つコウゾの黒い樹皮が一体となって、面白い効果を見せていた。2階の梁から吊るされた樹皮の束も呼応していた。1996年に、和紙の産地を廻った旅を思い出した。





地下鉄で大通まで出て、南1条で買物を済ませる。歩道はロードヒーティングが効いていて歩き易いが、車道の雪が多い。大通公園も真っ白だった。北へ向かい、道庁の南門から構内へ入る。南の池も凍っていたが、正門から続く道の傍の僅かなスペースの水面が出ていた。マガモが皆集っていた。正門を出て北へ向う。暖かい地方からの観光客なのか、凍った北の池や、樹の枝に降り積った雪を、熱心にカメラに収めていた。駅前で生花と茶菓を買求めて戻った。







今朝は気温が下がって、粉雪が舞っている。此の侭根雪になってくれると歩き易いのだが。