13, 10. 2015 梢寂しく
雨の予報が出ていたが、昨日は雨は降らず終いで、時折雲間から陽が射した。雲の動きが早く安定した日射しは得られないので、手仕事をして過ごす。午後2時過ぎに、帰りがけにクリーニングに出したブラウスを引き取って来ようと、散歩に出掛けた。
樹の葉の色付きが、加速して来た。ツルウメモドキの葉は、殆ど黄色くなっていた。塀の前に、ホトトギスが咲いていた。庭にも古くからある種で、ヤマジノホトトギスに似ているが、花弁も葉もかなり薄い。先日見事に赤く見えていた薔薇の実も、朽ちた実が見え始めていた。北へ向い、住宅街の外れの公園に入る。テウチグルミは落ちていないないかと探したが、先客が実を採種した後で、外皮が散乱していた。
北の住宅街を、東へ戻る。車庫の上の葡萄は、収穫の最中だった。住宅街の外れから、北西の山並みを見る。雲が厚く、山頂は雲の中だった。良く咲いていたナンテンだったが、実は僅かしか付いてはいなかった。
3番通りを、東へ向かう。生花店に、ハロウィーンの南瓜が、賑やかに飾られていた。空地で隆盛を誇っていたノラニンジンは立ち枯れて、凄惨な姿を見せていた。中央分離帯の樹々も、梢が寂しくなって来ていた。右手はオオバボダイジュで、左手はシナノキ。直ぐ東のアズキナシの葉が、すっかり黄色くなってしまっていた。実を残して、程なく落ちてしまうものと思われる。
洗濯物を引き取って戻る。椿を見に立寄った。蕾がまた少し、膨らんでいた。暖かい地方なら年が明けると咲き出すのだろうが、当地では雪の中で春を待つ。直ぐ傍に、佳い色に色付いた桔梗の葉があった。
今朝は曇空。雨の予報が出ている。西高東低の冬の気圧配置で、峠や山間部には、雪の予報が出ている。厳しい季節が迫って来た。