12, 06. 2015 漸く晴間が


初夏薫る筈の6月上旬は,低温で薄暗い日々が続いていたが,昨日漸く午後に入って晴間が広がった。最も佳い時節が,10日ばかり雨がちで強い風も吹荒れた。早かった植物の展開も,突然の低温に足踏みした感がある。午前中暖かければ庭仕事をする積りで庭に出たが,冷たい風で直ぐに取り止めて本を読んで過ごした。

午後に入って陽が射して来たので,久々に出来上がっていた和紙を組合わせてみる。随分間があった所為か,今一つ気分と合わない。頭を冷やして来ようと,散歩に出掛けた。西隣のお宅の2年前に植えられたエゴノキが背丈を伸ばし,数多くの蕾を付けていた。桃に出来た小さな実を見て来たが,梨にも林檎にも小さな実が出来ている。住宅街を西へ進み,中央の沢の遊歩道に入った。ツルアジサイの装飾花が白くなり始めていた。遊歩道脇のお宅では,今年もカンパネラをずらりと植込んだ。もう蕾が数多く上がっていた。






遊歩道の中程に,ミズキを見付けた。下の枝の花は散っていたが,梢の花は白くかがやいていた。トチノキも花の跡に実が出来始めている。プロペラの様な楓の実が,花の様に見えていた。





沢を離れて,住宅街を東へ戻る。少し数は減っ箍、ジョウロウホトトギスが背を伸ばしていた。路面より高い位置に植えられているので,俯いた花の中を覗き込めるのが佳い。僅かずつハシドイの蕾が膨らんで,白くなって来ている。最も芽吹きが遅いネムノキが,漸く若葉を広げ始めていた。





今朝は全く雲なく良く晴れている。この様な快晴は本当に久々のこと。漸く当地の初夏の天候となった。