日中晴の予報が出ていた昨日は、雪こそ降らなかったが分厚い雲が動かず、薄暗い一日となった。ゴミ袋を集荷場所に運び、灯りを点けて縫物の仕上げをする。和服地を全て方形に切り、繋ぎ合わせた服が出来上がった。襟の見返しは布が足らず、別布を使用した。明日が誕生日なので、ささやかな自前のプレゼント。
縫物を終えて、2時過ぎに散歩に出掛けた。戸外へ出ると、南西の空が明るかった。上空は蓋を被せた様に、黒雲が広がっている。明るい西に向って歩き始めた。ガマズミの実が殆ど落ちて、残り少なくなっていた。レンギョウの冬芽が膨らんで来ている。晴れていたら、先端が黄色く輝いて見える筈。
南北に通る幹線道路を北へ向い、団地の外れから北西の山並みを見渡す。陽が漏れているのは南西の清田辺りだろうか。北西の札幌市街や手稲山上空は、雲が厚かった。
北の住宅街を、南東に戻る。3番通りまで出て、洗顔石鹸が切れそうだったのを思い出した。通りを東へ進み、スーパーの東のドラッグストアで石鹸を買い求める。店を出る頃、厚い雲を通り抜けた西日が射して来た。すっかり傾いた陽で、積雪が赤味を帯びる。ナナカマド公園へ北から入る。遊歩道にナナカマドの実が数多く落ちていた。若しやと思い、ナナカマドの大木を見上げる。前日も見かけたツグミではないかと思われる鳥の姿があった。
昨夜は晴れて、随分細身になった月が見えていた。明けて来た空は、雲なく良く晴れて、南の空に白い月が見えている。晴間が遅れてやって来た。