03, 10. 2014 高く長い生垣


晴れの予報が出ていた昨日は、雲が多く薄日が漏れる程度の天候となった。今日から雨の予報が出ているので、午前中に仕上げた小物を持って、札幌へ出かける。バスと電車を乗継ぎ、ギャラリー門馬へ向う。この様な遠い所へ、良くも2週間通っていたものだと、来る度に思う。4人の作家による展示で、Sさんの作品の闊達さに惹かれた。生憎彼女は不在で、画廊主のOさんに小物を預けて画廊を出る。



もう1箇所南の画廊を廻る予定だったので、かなりの急坂を下って東へ向う。藻岩山の山裾に当るこの一帯の樹々も、色付き始めていた。傾斜が緩まり、西線の電車道が近付く頃、高く長い生垣が現れた。高さは3mを優に越え、100m近く続いている。綺麗に刈り込まれた生垣は、様々な植物が混在していた。モミジやツルウメモドキ、イボタも混じっている。南に面しての生垣なので陽当たりが悪くならぬかと案じたが、かなり東よりの門の前に出て、杞憂と判った。車止めが置かれた門のずっと北に木製の塀が見えて、住宅はその奥にあった。庭木も綺麗に刈り込まれてある。個人名の表札が架かっていたが、何れ程の敷地なのだろうか。









南14条の電停に出て、南回りの電車に乗る。東屯田通り近くの画廊を見付ける。木造住宅の壁を極力取り払った空間の画廊で、幅広い樹の床が佳い。個展の主のTさんは、恐らく妹さんの作品と思われる紬の和服をキリッと着こなしておいでだった。木製のどっしりした家具が、Tさんのシンプルな形状の器を引き立てている。長方形の花器に生けられた植物が気に懸かった。初めて目にする花だった。






駅前に戻り、明日のモデルの生花や茶菓を買い求めて戻る。最寄りの駅に着いた頃には日が落ちて、戸外は真っ暗。随分日が短くなって来た。今日は雨の予報だが、早くも先刻から小雨が降り出している。