01, 04. 2014 冷たい風


弥生末日の昨日は風が強く,雲の流れが速くて,変化の多い天候だった。朝方の晴間を幸いに着彩の作業に入ったが,11時前には空は灰色の雲で覆われてしまった。仕方なく,塗料の塗布の作業に切り替える。正午を過ぎて雨雲は南へ流れ,また陽が射し始めた。午後から着彩の作業に戻った。先週は暖かかったが、気温は下がって平年並みになっている。今週末には雪の予報も出ていて,一足飛びに春はやっては来ないらしい。

着彩の作業が一段落した2時半過ぎに,散歩に出かけた。一度暖かさを体験すると,風の冷たさが身に沁みる。東西に走る道路は北側が,南北に通る風を避道路は東側の雪解けが早い。ナナカマド公園の遊歩道も雪が融けて、地面が乾き始めていた。鳥達が食べ散らかしたナナカマドの実が,雪の壁に現れていた。




強い北風を避けて,住宅街を折れ曲がりながら南東に進む。野太い犬の鳴き声が聞こえた。物置と除雪車や車の置かれた間に、2頭の大きな犬が尾を振りながら吠えていた。陽当たりの良いお宅に,蘭の花序が口を開いた状態で残っていた。




鉄道林前の道を東へ進む。東の沢に続く窪地は,運び込まれた雪がまだ堆かった。水芭蕉ザゼンソウは、当分見られない。窪地から伸びている巨木の梢が,黄緑色に霞んでいた。見事な餌台のあるお宅のナナカマドには,ヤマガラの姿があった。もう一軒北のお宅にも餌台があるらしく、ヤマガラが忙しなく位置を変える。





ハルニレのある公園を覗いたが,未だ雪で通り抜け出来ず,住宅街を北西に戻る。久々に前を通ったナツハゼは、地面に付きそうな程押し潰された雪の重みを逃れ,枝折れもなく冬芽を数多く付けていた。夕刻また厚い雲が空を覆ったが,今朝は雲なく良く晴れている。吹き荒れていた風も少し凪いでいる。