06, 03. 2014 嵐が去って


列島を南北から挟む様な2つの低気圧の影響で,昨日は全く陽が射さなかった。筒状の立体は最終段階なので彩色を見合わせ,大きなスパイラルの彩色を進めた。午後に入って,雪が散ら付き始めた。道南には,風雪の警報が出ていた。酷くならぬ内にと,2時過ぎに買物がてらの散歩に出かけた。雪は降ってはいるが,前日よりも暖かい。雪の壁から解放された生垣のドウダンツツジに,冬芽が出ていた。殆どのお宅の屋根の雪は落ちているのに,屋根の雪が生垣や地面の雪と繋がっているお宅があった。太い氷柱も下がっている。東側に廻ると,車庫からの雪が布の様に垂れ下がっていた。





住宅街を東へ進む。栗の樹に,ヒヨドリの姿があった。最上段の写真がヒヨドリ。東の沢の西の道を,北へ向う。沢の底から立上がる巨木に、ウソの姿が見えた。実の生る樹ではないので,冬芽を食べているものと思われた。随分以前に,九州出身の先輩の女性作家から,太宰府天満宮で1月に開催される鷽替えという儀式の様子を伺ったことがある。木彫りの鷽を各々手に持って、「鷽替えましょ。」と言いながら木彫りの鷽をどんどん替えていく行事らしい。この行事が頭に残っていて,鷽は暖かい地方の野鳥と思い込んでいた。図鑑で調べると,繁殖地は北海道と東北北部で6月が繁殖期、冬期間は南下して九州方面に下ると記されてあった。何故雪も消えぬ内に来道したのか判らない。




雪に捉えられたサクランボの芽が,赤く膨らんでいた。スーパーで生きの良い鰊を買い求めて戻る。小振りながら良く実を付ける柿の木の幹が折れていた。小型の鰊ながら,何れも数の子が入った美味しい鰊だった。



今朝は吹き荒れていたが,8時前から青空が広がって陽が射して来た。列島を挟む様に東へ移動した低気圧は,オホーツク海で合体したらしい。道東には注意報が出ている。今朝は鷽が飛来して去り,現在はヒヨドリが林檎を啄んでいる。