03, 12. 2013 雪緩む


冬至まで20日,夜明けが遅く6時を過ぎても外は暗い。緯度が高くなる程日の短さは助長される訳で,北欧やシベリヤ,カナダなど北の地方の人々の冬の暮しを想う。夏に亀裂が入ったスパイラルは、補正が大分進んで来た。膠や磁器粘土の状態が良い此の時期に彩色をして、塗料で固めてしまいたいと思っているが,目的に合致した塗料が見付からない。小さな破片で数種試みて,表面の状態,強度を確かめ,仕上げの塗装に入りたいと思っている。

昨日午前中は逃がさしていたが,午後に入って手元が暗くなり始めた。切りの良い所までと我慢して作業を進めていたら,2時半を過ぎていた。小雪が散らつき始めていた。南西を歩いて来ようと,南へ向う。前日よりかなり暖かく,凍てついていた雪は緩んでいた。東町公園の欅は,落葉が進んで来ていた。足が埋る雪面で,子供達がサッカーに興じていた。




南の緑地帯に入る。遊歩道の雪が緩み,落葉が現れていた。楓の巨木の幹に,丸い穴を見付けた。穴の断面がぎざぎざになっている。鳥が嘴で突ついて開けたものに相違ない。鳥が頭を出さぬかと暫く見ていたが,鳥は現れなかった。鉄道林前の道を西へ向う。厳しく剪定された庭木に,エゾノコリンゴよりは大きな実が下がっていた。





雪の降りが酷くなって来た。融けかかった雪で消えていた降雪が,積り始めた。中央の沢の東の遊歩道を,北へ戻る。落葉松林は葉が落ちて,無彩色に霞んでいた。沢の西側の木立も,雪で霞んでいる。住宅街を北東に戻る。裸木に雪の華が咲き始めていた。道路もすっかり白くなり,通ったばかりと思われる足跡にも雪が積っていた。暖気の雪は,積るのが早い。






早朝は小雪が舞っていたが,先刻から雲が切れて青空が広がって来た。庭木も昨日の雪で,また綿帽子を冠ってしまった。