27, 11. 2013 寒気戻る


雨は上がったが、昨日午前中は強い風が吹いた。俯いて作業をしていると、屢々大きな雲で陽光が遮られる。風に乗って雲の流れは西から東へと早く、直ぐに陽光が戻る。午後に入って、陽光が遮られる時間が長くなった。戸外を見ると、厚い大きな量塊の雲が空を埋めていた。入組んだ細部は手指が入らず筆で陶土入りの礬水を施していたが、穂先が切れて使い難くなり、買い求め方々歩いて来ることにした。

風は幾分治まって来ていたが、午前中広がっていた青空は見えなくなっていた。2時を過ぎたばかりなのに、もう陽の位置が低い。前日雨で余り歩いていなかったので、住宅街を東の沢まで足を延ばした。木の葉が落ちて、沢は陰鬱な表情を見せていた。前回通った折には未だ葉を付けていたバッコヤナギの葉が落ちて、冬芽が目立って来ていた。バッコヤナギの雄花は、春が過ぎると毛虫の様に長く伸びる。




沢を離れて、住宅街を北西に進む。三番通りに近い窪地に立寄った。落葉松は既に葉を落とし、黒々と聳えていた。窪地の底は、落葉松の落葉で赤茶色に染まっていた。手頃な筆を2本買い求めて戻る。家に戻った頃には、もう陽は西の黒雲に沈んでいくところだった。これから一月近く、日は益々短くなっていく。




昨夜の雨は明方雪に変わり、庭木に薄らと降り積っている。初雪から2週間ぶりの雪。強風波浪の警報が出ているが風は治まり、青空が広がっている。気温はかなり低いらしく、雪は融けていない。今日から暫く、週間予報には雪達磨が並んでいる。いっそ根雪になった方が、地面の薄暗さから解放されるのだが。