30, 10. 2013 食欲の秋に


実りの秋、食欲の秋なのに、ホテルのレストランのメニューの偽表記がニュースで取り上げられている。当初は関西のホテルのみだったが、札幌を初めとして数多くのホテルが誤表記であると陳謝した。何れも素材を偽って表記してある。佳い素材の料理と思って食べさせられる消費者は敵わない。未だ半ばまでしか読み進んでいないが、堤未果著『(株)貧困大国アメリカ』岩波新書に書かれてある食物の内容は、更に恐ろしい。僅かな数の巨大な食産業と販売網が、本国のみならず世界を席巻して行く様が書かれている。動けぬ様にすし詰めにして飼育された家畜の肉や、農薬たっぷりの農産物が凄まじい。食物は地産地消が好ましいと思われる。

二度目のモデリングを終えた2時過ぎに、散歩に出かけた。午前中は青空が広がっていたが、空はすっかり曇っていた。何時も見上げて前を通るモクレンの実が,僅かに見えて来ていた。ナナカマド公園を南へ抜ける。ニシキギの葉は、落ち始めていた。殻が開き朱赤の実が下がっている。南の住宅街を気侭に曲がりながら、南東へ向う。掘り上げて洗った白菜が手押し車に乗せられてあった。色付き始めた塀に絡んだ蔦が、枯木も彩っていた。






一番通りを東へ向う。未だトリカブトが花を付けていた。蕾の花序もある。此処のお宅の庭木は、既に冬囲いが済んでいた。東の沢の西の道を北へ向う。落葉が進んだ沢は、真っ暗だった樹々の下も見える様になっていた。沢に隣接する公園のホウノキは葉が枯れて、凄惨な姿になっていた。沢の樹の枝で何かが動いた。立ち止まって目を凝らす。距離があって確信は持てないが、ミヤマカケスの様に思われた。






二番通りを越えて来たげ向う。集合煙突が見えていた高速道路の東側のマンションは、最上階が見える様になっていた。沢から西へ突き出たあかしあ公園に沿って歩く。最も早く色付いた楓は葉が落ち、遅れて色付き出したヤマモミジも、盛りを過ぎていた。



今朝は薄曇りだったが、次第に青空が広がって来ている。此の時期としては気温も高く、風もない。作業の合間をみて、秋終いの作業を進めることにしよう。