15, 08. 2013 実りの季節へ


時折陽が射すものの、雲の厚い蒸し暑い日が続く。気温は幾分下がったが、湿度が滅法高い。湿度の影響か、新たに施した陶土入りの礬水の層に、小さな亀裂が入り始めた。亀裂を押さえる作業を続ける。近くに住む従姉夫婦がお参りに来てくれた。従姉の連れ合いは、兵士として徴用され、終戦をハルピンで迎えている。記憶に残っている場所を確認する為に、時折質問するが、記憶が正しいことが判って安堵する。昨日は、入学する筈だった小学校と飛行場の位置関係を尋ねた。記憶通りだった。従姉の連れ合いは奥地からハルピンへ辿り着き、その小学校に収容されていた。昔噺に花が咲き、二人が帰ったのは正午前だった。

モデリングの作業を一工程終えて、2時前に買物がてらの散歩に出かける。郵便物を出して、住宅街を東へ向う。団地が出来た頃、銭湯だった家の裏庭に、大量の枝豆が植えられていた。もう実が下がっていた。大きなツリバナの樹には、実が鈴生りだった。此処のお宅は他の庭木も剪定をしておらず、伸びるに任せて鬱蒼としている。住宅街の中の畑では、玉葱が大きくなっていた。薄い茶色の表皮が被り始めていた。カントウヨメナが、花を開いていた。以前庭にもあったが、家の建替えの折に資材置き場にされて、消えてしまった。






東の沢傍の公園のホウノキの実が、僅かに色付き始めた。沢の西の道を北へ向う。雪で折れたツリバナも、実を下げている。僅かに赤い実が覗き始めていた。二番通りを越えて、沢伝いに北へ向う。樫の木に団栗が生っていた。セイタカアワダチソウの黄色が目立って来始めた。此の時期は姿が佳いが、完全に咲くと分厚く暑苦しい姿になる。沢から西へ突き出た位置にある公園のオニグルミは、斜面の微妙な位置にある。何時も実は斜面を転げ落ちて拾えないが、今年は西に張り出した枝に実が付いているので、何とか拾いたい。住宅街を北西に進む。窪地では、子供達が虫取りをしていた。道路から見下ろすと、オオウバユリの実が、少し膨らんでいた。







ボタボタと、大粒の雨が落ちて来た。スーパーへ駆け込む。夕食の素材を買い求めて戻る頃には、雨は止んでいた。葉の細長い無花果の葉の付け根に、僅かな突起が見えていた。昨年は実を付けなかったが、今年は実を見られるかも知れない。



今朝は曇空だったが、僅かに青空が見え始めている。本州地方は相変わらずの猛暑。植物は秋の気配を見せているのに、酷暑は一向に治まらない。