16, 05. 2013 長い旅をした植物
久々の好天は長くは続かず,昨日はまた薄暗い一日となった。朝メールを開くと,岡山在住の籠を編まれる作家K氏から思いがけぬメールが入っていた。過日ブログに載せておいでだったエンコウソウとセンジュガンビを送って下さったとのこと。もう直き旭川に転居されるのでご多忙なのが判っていたので恐縮する。数多くの植物を送られた様子をブログで拝見していたので,車で北上されて時間が許されるならお立ち寄り下さる様にと返信した。
正午前に、荷物が届けられた。荷を解いて驚いた。2種の植物が動かぬ様に、箱に固定されていた。段ボール箱には小さな窓も開けられていて,植物が蒸れぬ様に配慮されていた。精緻な籠を編まれる方だが、荷造りも万全だった。直ぐにお礼のメールを送信した。雨がちでこの先暖かくなる筈なので、移植には丁度良い時期と思われる。
夕刻から降雨の予報だったが,早々と午前中から雨が落ちて来た。スパイラルの接地面の補強を全て終えた2時過ぎに,夕食の素材を買い求めに出かけた。雨粒が時折顔に当たるが,傘が必要な程の雨ではない。北からの風が冷たかった。ゴンズイに似た植物のその後が気に懸かり,北西を廻ってスーパーへ行くことにした。冬から見上げているサクランボの花芽が随分膨らんで来ていたが,未だ咲きそうにない。ハマニンドウの細い枝に,威勢の佳い芽が吹いていた。奇怪な赤い芽を出していたルパーヴと思われる植物が緑色に変じていた。円く大きな花芽が出ていた。
三番通りを越えて,北の住宅街に入る。冬芽を見続けていたレンギョウは,満開状態だった。近くのお宅の庭で,エゾムラサキが花を開いていた。何処の桜も未だ開いていないのに,満開に近い状態の桜があった。モミジにも赤い花が咲き始めていた。
ゴンズイと思われる植物は,昨春の様な害虫の影響もなく,芽を吹いていた。花を確認出来ると,種を同定出来る。住宅街の外れから,原野を見渡す。西の山並みは,雲に隠れていた。白樺や柳の若葉で、無彩色だった風景が彩られていた。
東端の小公園の大木は,ハルニレに間違いなさそうだった。此の樹は同定出来たが,奥に見える針葉樹は,未だ判らない。最上部の写真がハルニレ。三番通りへ戻り,東へ向う。赤茶色の葉を吹いている樹があった。これも名称不明。何と名前の判らぬ植物の多いことか。昨日来の雨が今朝は小止みになって来ている。長い旅をした植物を植え込むことにしよう。